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スタコネ Supporter's Voice|NaS株式会社|鎌田 睦様へインタビュー

『スタコネ』は、営業支援、事業戦略策定、人材支援、資本政策など各分野のソリューションを提供できる「サポーター」と「スタートアップ企業」をつなぐ、スタートアップ支援マッチングプラットフォームです。
こちらのnoteでは、『スタコネ』を利用し、スタートアップ企業とマッチングしたサポーター会員さまのインタビューをご紹介いたします。

Supporter's Voice vol.4

NaS株式会社
代表取締役 鎌田 睦

同志社大学大学院 商学研究科 修了。 2007年、楽天株式会社に入社。人材事業にて新卒採用コンサルティングに従事。2011年株式会社リアルワールド入社。採用・教育・制度設計など、人事業務全般に携わる。2016年DiG株式会社入社。取締役として人材紹介事業を管掌した後、2019年9月にNaS株式会社を設立。

●NaS株式会社: https://nas-inc.co.jp/

スタコネ主催のイベントに参加し感じたことは、経営者同士が素で語れるコミュニティだということ。企業支援という共通の目的意識を持ち、上辺ではなく、素の会話ができ、素の人間性に触れられるのはスタコネならではかもしれません。


1. 現在どんな事業をされていますか?

新卒入社以来、業界、企業規模は様々ですが、一貫して人事領域でのキャリアを歩んできました。採用担当や就活エージェントとして求職者の人生に向き合う中で、より多くのひとが充実感を得られる、幸せに満ちた世界を作っていきたいという想いが強くなり自ら起業を決意しました。2019年にNaS株式会社を設立し、人材事業を展開しています。メインは人材紹介業(新卒採用、中途採用)ですが、それに付随し、人事コンサルティング業では、人と組織の課題全般に対して、教育コンテンツの提供や制度設計など個々の企業様のお困りごとに応じた最適なソリューションを提案しています。そしてRPO事業(採用代行)も行っています。採用業務の中で、ノンコアな部分を我々が承り、企業様にはコアな業務に集中していただくことでより生産効率の高い採用活動を支援しています。時代がどう変わっても、人が活きる組織が人を育て、そして組織の成長を導くことは普遍的な事実だと思っています。人と人、人と組織の関わり方の重要性を日々感じながらこの仕事に向き合っています。

2.『スタコネ』サポーター会員になったきっかけ

スタコネ代表の寺岡さんも、同じく人材事業を経営されてきた方で、人のつながり、信頼関係を大切にする、自分と近い価値観を持たれている方だと思っています。寺岡さんからスタートアップ支援の事業ビジョンを聞いた時に純粋に興味を持ちました。これまでも人材事業の中でスタートアップ企業とお取引はさせていただいておりますが、これは世の中に在るべきだという素晴らしい事業を、対クライアントとしての関係ではなく、その企業のひとりのメンバーのような当事者意識をもってバックアップしていけたらおもしろいなと。実際にプラットフォームに掲載されている企業を拝見し、素敵な理念の企業さんが多いなという印象を受けました。私の本業である人材に関する知見によって支援することもできるし、財務面から支援することもできる。お付き合い程度の軽い感覚ではなく、かといってプロの立場からの堅い支援でもなく、自分できちんと検討・判断をし、相互理解を深めたうえでの関係性が絶妙だと思っています。事業連携の可能性も含め、当社ビジョンと親和性が高く是非サポートしたいと思えた企業を、数社支援させていただくことにしました。思い返してみれば、これまでもスタートアップ支援のお話を受けたことはありましたが、意思を持って選択し、近い距離感で関係性を築ける機会はなかったように思います。

これまで馴染みのなかったエンジェル税制という制度について知ることができたのも良い学びでした。自助努力が求められる時代ですから、有用な知識を習得できる場は貴重です。その点もスタコネコミュニティに期待しました。

※スタコネはスタートアップの企業情報を提供するのみであり、投資の勧誘・媒介を行うものではありません。

3. スタートアップ企業とマッチングした印象は?

普段接点のない事業領域に触れることは新鮮であると同時に、一歩引いて見れば、構造的に似通った部分もあったり、今後の事業戦略や新たな企画のヒントになるエッセンスを含んでいたりして、発想の幅を広げる貴重なインプットになっていると感じています。

あるスタコネ掲載企業とマッチングした際に話をして印象的だったことがあります。当時、その企業では成長を加速するための事業協力者を募集していましたが、彼がポロっと言ったのは、「自分のビジョンに合う合わないの軸はキープしています」ということ。実現したい世界に向かうために支援を募る活動もするが、誰でもいいから支援が受けられればいいというわけではなくて、要するにお断りさせていただくケースもあると。誰と一緒にこの世界を実現していくか、を非常に大事に考えていらっしゃった。自分もウェットな働き方をしてきた人間ですから、事業に対する想いを共有できる仲間と力を尽くしたいという考えに強く共感しましたね。

さらに、登録されているスタートアップ企業は、スタコネさんの審査、スクリーニングをクリアしているという点も信頼につながっていると感じました。お話を聞いた企業に共通して言えることは、その業界の負をリアルに感じてきて、それを解消することで社会をよりよくしていきたいという想いを持ち合わせている方々だなと。実体験を通じて生まれる本気の想いは真っすぐ心に届きますし、是非一緒に山を登りましょうという気持ちにさせられます。

今自分で話しながら、これは自社採用に共通する部分があることに気が付きました。「信用」と「信頼」の違いといいますか、「信用」は、例えば遅刻をしないとか、何らかベースとなる数値目標を設定したことに対し、その想定が破られれば失うことになる。「信頼」は、そこにプラスアルファとして人と人とのエッセンスが加わるものと思っており、極端な話で言えば事業が倒れてもまだ一緒にやっていこうぜ、と思える人かどうか。当社の採用面談をする際にも、働いてくれると決めた社員に対してそういった「信頼」がおけるか、うまくまわらなかった時になんとか一緒に乗り切ろうぜというモチベーションが抱けるか、という感覚を大事にしています。企業を支援する際の判断基準に共通していると感じました。

4. 会員になっていただく前の期待に添えましたか?

先ほど話した通り、良い事業と出会えるうという点において満足しています。加えて、スタコネ主催のイベントに参加し感じたことは、経営者同士が素で語れるコミュニティだということ。仮にその方がなされている事業領域の知識がなく、イメージが湧きづらい分野であったとしても、何とかしようと本気で思っている人の話は、やはり感じるものがあります。形は違えど、それぞれの立場で今やるべきことを何とかしようという一生懸命さ、必死さが励みになります。新しい知識はもとより、そういった事業に対する向きあい方に触れると自分ももっとやらんとなと思いますし、良い刺激になっていると感じます。

これまで参加した会合との対比で言えば、先ほどの「信用」の要素に限られた対話ではなくて、人と人の素の部分が見える機会が多かったという印象がありますね。何のテーマもない経営者同士の交流会の場で、初対面では、あまり山あり谷ありの会話はしないと思うんですよね。今うち大変なんです、というような。スタコネでは企業支援という共通のフィルターがかかっており、同じような志を持つ方々と、食事、お酒を楽しみながら、構えることなく経営トピックスを話すことができました。目標に対して順風満帆にいかないこと、実は裏で泥臭いこともやらなくてはいけないこと、キャッシュフローの課題から得た気付きなど、大変な時にどう踏ん張っているか、一定のキャリアのある方々からこういった話が聞ける場は貴重で。経営者の方ならわかる方も多いと思いますね、いわゆるハードシングスにどう立ち向かうか。社員の突然の退職もそうですし、事業をやっていると期待を受けたもののうまく進捗しないこともある。こういう対話は参考になるし経営者としての成長にもつながると思っています。上辺ではなく、素の会話ができ、素の人間性に触れられるのはスタコネコミュニティならではかもしれません。

5. 今後『スタコネ』に期待すること

引き続き、企業の素の情報、経営者の素の人間性に触れられるサービスとして信頼性を維持していただきたいと思います。企業がどんな業績状態、事業計画かという数字だけでなく、オフラインイベントなどによって、素の人柄が見える機会を設けていただき、虚飾のない情報を基によい関係性を構築していける場の提供を期待します。これは今回の話を通して改めて感じたところですね。

また、各会員のリソースを活用した取り組みが広がっていくとよいのではないかと思います。例えば私は、人材関連のお困りごとならお力になれますし、スタートアップ/サポーター問わず、コミュニティの中でそれぞれの提供できる価値をつなげられるとよいと思います。

6. 鎌田さんにとってスタートアップ支援とは?

人口が減り続ける日本の社会において、心地よい社会を次世代に受け継ぐために、自分も社会貢献活動をしていきたいという気持ちがあります。これは世に受け入れられるべきだ、と確信する素晴らしい挑戦を後押しして、その事業が成長することで、社会によい影響が広がればよいですよね。自分の本業以外で、社会貢献の一端が担えるというのものスタートアップ支援の意義と感じています。

(2024.5.23インタビュー)

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