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1か月でTOEICスコア270点アップ!超タイパ・戦略的勉強法(復刻版)

はじめに

1か月でTOEICスコアを665点から935点にアップ、1か月の伸び幅でこれ以上のものは知る限りないようです。10年以上前に纏めた勉強法(5つの戦略)で当時ネットで共有したところかなりの反響を頂きました(今でいうバズッた感じでしょうか)。TOEICの公式サイトを確認したところ、各セクションの出題数が多少違っているのですが、内容は根本的には変わっていないようですので、マインドセットやアプローチ、時間戦略等、少しでもご参考になればと思い改めて共有させて頂きます。TOEICの現在の正確な出題形式はお手数ですが皆様の方でご確認ください。また文中でおすすめしている参考書・問題集は当時のものです。現在は同じようなもので、さらに優れたものが多数出版されていると思いますので、皆さまの方で定番のものや売れ筋のものをご確認、ご準備頂ければと思います。それでは本勉強法(5つの戦略)について具体的に説明します。


戦略1:TOEICの出題形式・標準所要時間を把握する

下表の出題形式を把握するため、まずTOEIC公式問題集を入手し、練習テストを実際に解いてみてください。また準備前段階の自身のスコアレベルを大まかに把握してください。

戦略2:必要最低限の単語・文法を再整備/入念なリスニング対策

TOEICで要求される単語・文法のレベルは、基本的に中学・高校レベルのものです。巷にはマニアックな単語・文法を集めたTOEIC対策テキストが溢れていますが、TOEIC対策上は全くナンセンスなものが多いです。TOEICで求められるのはビジネス英語処理スピード能力であり、難解な単語・文法は不要です。必要最低限の知識をもとにした「英文処理スピードの向上」に注力すべきであり、知識の習得にかける労力は必要最低限に止めるべきです。
リスニングについても、基本的には過度に難易度の高いものはありませんが、リスニング能力の向上は、単語・文法知識に比べて遅行性があるため、できるだけ早期に学習開始し、毎日ある程度まとまった時間をリスニング対策として確保する必要があります。なお、リスニング学習の際の注意点として、「ながら」、「聞き流し」は禁物です。これでは全く力がつきません。リスニングの最中は極力集中し、聞き取ろうとする姿勢が重要です。
教材は、以下を使用します。単語・文法は2~3回転すれば十分です。リスニングは、通勤時間等を活用し、毎日1時間はDIALOGUE1800を聞いてください。

戦略3:各PART毎に要求されるテクニック・戦略を習得する

(比較的容易なPART)
リスニングのPART1・2(純粋なリスニング問題)は明解な公式があります。「TOEIC TEST 正解が見える」を2~3回転すれば十分です。
リーディングのPART5・6(語彙・文法問題)も、戦略2で再整備した必要最低限の単語・文法知識に加え、「TOEIC TEST 正解が見える」を2~3回転すれば十分です。

(入念な準備が必要なPART)
リスニングのPART3・4(リスニング問題)は、難易度が高く別途対策が必要です。会話・ナレーションが流れる前に、設問を先読みしておくテクニックの習得が必須となります。先読みなしに高得点は不可能です(実は速読力が要求されています)。また会話・ナレーションは出題内容がパターン化されているので、「TOEICテスト PART3&4を一気に3問解けるようになる本」を2~3回転してください。(これでも正解率が上がってこない場合は、合わせて「TOEIC TESTクイックチェックPART3・4編」を2~3回転します。)
リーディングのPART7(読解問題)は、時間対比でとにかく文書量が多く、問題文をまともに熟読していては、全問回答は不可能です。解答テクニックとして「全文を読まないこと」です。①必要最小限の情報(タイトル+出だしの1・2行)で概要を掴む、②設問を読む、③設問内容を頭に入れつつ、解答に必要なキーワードのみ本文から抽出する、の手法を習得する必要があります。またPART7(読解問題)も出題内容がパターン化されているので、「TOEICテスト PART7を1問1分で解けるようになる本」を2~3回転してください。(これでも正解率が上がってこない場合は、合わせて「TOEIC TESTクイックチェックPART7編」を2~3回転します。)

※今は恐らく廃版になっていると思いますが、「TOEIC TEST 正解が見える」は知る人ぞ知る奇跡の教材でした。これだけで+100点は行けました。また、速読力アップに向けては、当時は「新TOEICテスト900点を突破するリーディングトレーニングという本がありました。

戦略4:実践力を養成する。特に重視すべきは解答スピード

戦略3の各PART対策と並行しながらになるとは思いますが、残り2週間の時点ぐらいから、実践力養成に向けて、徐々に模試・予想問題集を解きはじめて下さい(2日に1回程度)。模試・予想問題集も、巷にはナンセンスなものが溢れていますが、TOEICテストリーディングBOX/リスニングBOXは、本番の難易度に近くお勧めです。この教材は計5回分のテストが収録されていますので、本番までにこの5回+公式問題集の練習テスト2~3回をこなせれば、練習量としては十分だと思います。
模試・予想問題集を解く際に最も注意して頂きたいのは、解答時間を意識することです。特にリーディングセクションを解く場合は、必ずストップウォッチで所要時間をはかりながら、各PARTを標準所要時間内で解く練習をして下さい。

戦略5:試験中の時間戦略を緻密に策定し、本番は戦略通りに時間管理を遂行する

(リーディングセクション)
リーディングセクションについては、前述のとおり、PART5・6は1問30秒以内、PART7は1問1分以内のペースをしっかりと維持して解答していくことに尽きます。重要な点は、PART5・6の語彙・文法問題で迷わないことです。語彙・文法問題は知っているかどうか、だけの問題ですから、知らない問題は適当にマークして、時間ロスせず次に進むことが重要です。PART7も、分かりにくい文章がでてきたら、後回しにして、できる問題から解いていく柔軟さが必要です。

(リスニングセクション)
時間戦略で、より工夫の余地があるのは、リスニングセクションです。リスニングセクションは、音声に従って順番に解くしかないと考えがちですが、これは時間戦略上、大きな誤りです。

Directions読み上げ時間の合計220秒を全てPART3・4の設問の先読みに充当し(試験開始から、PART1の写真を見るのではなく、PART3・4の設問文を最大限の集中力とスピードで読みまくります)、またPART3・4解答時においても、先読みで得た情報を活用しつつ当該設問の解答は、会話・ナレーションの音声が続いている最中に完了させ、当該設問の1~3の音声が流れている40秒間は、次の設問の先読みをします。このように先読みサイクルを確立させることで、PART3・4の正答率は大きく高まります。なお、リスニングセクションにおいても、聞き取れなかった問題を心理的に引きずっても仕方がありませんので、そのような問題は適当にマークして、気持ちを切り替えて、次の設問のリスニングに集中することが非常に重要です。特にリスニングセクションは、メンタル面を含めた解答リズムを維持できるかが、得点に大きく影響します。

(解答のマークシートへの転記時間の短縮)
TOEICは時間との戦いです。時間切れでスコアを落とす人が多いです。解答のマークシートへの転記時間も馬鹿になりません。普通の鉛筆・シャーペンですと、1つマークするのに3秒ぐらいかかりますので、試験全体で、3秒×200問=600秒(10分)かかります。この時間をいかに短縮するか、ですが、後述のお役立ちツール「マークシート用シャーペン」を使用しますと、概ね1つ1秒(2秒短縮)でマークすることができます。これだけで2秒×200問=400秒(6分40秒)の余裕時間を獲得することができ、単純換算すると最大で55点のスコアアップ要因となります。

さいごに

以上、5つの戦略を述べましたが、TOEICはこれまで述べたような準備を通じて、ビジネス英語に必要な能力の基礎を自然と身につけることができる、うまくプログラムされた試験だと思います。TOEIC試験対策を通じて身につけたビジネス英語の能力を基礎にすれば、ビジネス英会話力をスムーズに伸ばしていくことが可能だと思いますし、ビジネス英会話力を基礎に、ビジネス以外も含む全般的な英語力のアップにつなげていくことも可能だと思います。英語能力向上のファーストステップとして、TOEICを有効活用頂ければ良いのではないかと思います。
ビジネス英会話力を短期間で伸ばしたいという方は、私の別の記事半年で結果を出す!ストレスフリーで誰でもできるビジネス英会話習得法|STA (note.com)もよろしければご参照ください。

繰り返しになりますが、試験内容(設問構成・配点・時間配分等)、参考テキスト・問題集は10年以上前の情報となります。本稿は効率的かつ効果的な勉強法やマインドセットにフォーカスして述べたものになりますので、最新情報については皆さまの方でご確認をお願いいたします。
少しでもご参考になれば幸いです。ご健闘をお祈りしております。

STA


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