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A-1 STがChatGPTに聞いてみた!「言語聴覚士ってどんな人?」


こんにちは、言語聴覚士のSuke(すけ)です。

私は「言語聴覚士」として活動をしておりますが、
「え? 誰ですか? 何している人ですか?」と、たくさんの方が疑問に感じているのではないでしょうか。

そんな疑問を今話題のChatGPTに質問してみました!
果たしてどんな回答が返ってくるのでしょうか???

↓↓↓ 「ChatGPT」のwikipediaはこちら↓↓↓


コンピューターがまるで人間の会話のようにチャットしてくれる、そんなChatGPTに質問をしてみると・・・

「Q.言語聴覚士とはどんな職業ですか?」

 言語聴覚士は、言葉によるコミュニケーションや食事をするための機能を維持・改善する、リハビリテーションの専門家です。生まれつきの障害や病気によって話すことや聴くことに不自由がある人々に対して、言語能力や聴覚能力を回復させるためのリハビリテーションを行います。

具体的な仕事内容は、以下のような領域にわたります。
①言語能力を回復させるリハビリテーション:
 ・文字や絵を使って言葉を引き出す訓練
 ・呼吸や発音の練習
 ・唇や舌、口の体操
②話す・聞く能力を訓練する:
 ・話す能力の向上
 ・聞く能力の改善
 患者さんが抱える問題の原因を探り、一人ひとりに合った訓練プログラムを考えて訓練します。
③他の医療職とのコミュニケーション:
 ・医師、看護師、理学療法士、作業療法士など他の医療系専門職と連携し、患者さんの状態を維持・改善させるために協力します。
④リハビリ記録の作成:
 ・患者さんの訓練内容や変化を記録に残し、後続の訓練プランや展開を考えるために重要な仕事です
⑤言語機能の改善・維持:
 ・言語聴覚士は、言葉だけでなく、口を動かして食べることにまつわる行動やコミュニケーションの面でのサポートも提供します
⑥小児への関わり:
 ・近年では子どもの発達のサポートでも大きな役割を果たしており、保育園や幼稚園など発達支援の場でも働く言語聴覚士が増えています

言語聴覚士は、専門的な知識と熱意をもって、患者さんの生活の質を向上させるために貢献しています。

chat GPTより (2024年4月現在)

 予想していた以上に、詳しい説明が返ってきましたが、みなさんはどの様に感じられたでしょうか。医療用語も少しあり、難しい表現もあったかと思いますが、概ね「言語聴覚士」のお仕事や専門性について、全体を網羅した内容が返ってきて驚きました。(ChatGPTってすごいですね!!!)

 私の言葉でお伝えするとほぼ同じ内容になりますが、言語聴覚士は"ことばやコミュニケーションの専門家"です。
 私たち日本人は、日本で生まれ、日本語を覚え、社会生活の中で様々な人とコミュニケーションをしています。この日本語は、話すこと・聞くことだけの言語でなく、平仮名と片仮名と漢字を使って読むこと・書くこともありますね。(世界には文字のない言語もたーーーくさんあります。)
 では、生まれつきや、突然の病気や事故などで、コミュニケーションをするための機能が失われてしまうとどうでしょうか。相手との会話が難しくなり、言いたいメッセージが伝えられなかったり、相手のメッセージを上手く理解出来なかったりと困ってしまいます。例えば、耳栓をつけて声が聴こえにくい状態にしたり、口や文字を使うことを禁止してジェスチャーのみで会話をしてみたりを、ご家族と一緒に1日体験してみてください。電話やLINEはもちろん、テレビもラジオも楽しめなくなりますね。おそらく1時間も経たずギブアップされる方も多いのではないでしょうか。私たちは日常生活の中で、それほどことばを利用し、様々なコミュニケーションを行う生活をしています。しかし、普段の生活では意識することはほとんどなく、機能を失って初めて気づかされることかもしれません。
 このことばやコミュニケーションが上手くいかなくなってしまった時に活躍するのが、言語聴覚士です。

 みなさんは、ChatGPTの説明と、私の説明はどちらがわかりやすかったでしょうか?
 確かに、どんなことでも、そしてすぐに答えてくれる便利なChatGPTですが、読み手がどんな方なのか、どの程度の知識があるのかなどは、考えてはくれません。そのため、最初の質問文をより工夫していく必要があるのかもしれませんね。


そして、chat GPTが説明してくれなかったけど、是非知ってもらいたい情報がいくつかあります。

  1. 言語聴覚士の呼び方
     言語聴覚士(げんごちょうかくし)は、英語にするとSpeech-language-hearing Therapistとなり、略してST(えすてぃー)とも呼ばれています。

  2. STの知名度
     STは医療系の国家資格になりますが、法律で定められたのは1998年になります。2024年現在までに資格を取得した方は約4万人で、多くは女性が活躍しています。結婚や出産を機に退職された方も多いため、現役で働かれてるSTの方はもっと少ないかもしれません。

  3. 6つの領域
     医者の先生には、外科、内科、皮膚科、歯科、小児科などなど、専門が分かれている様に、言語聴覚士も6つの領域に大別されています。
    (言語聴覚士協会HPの認定言語聴覚士を参考にしています)
    ① 摂食嚥下
     口や歯のケアや、食べものを嚙むこと・飲み込むことなど
    ② 失語・高次脳機能
     聞く・話す・読む・書く・計算や注意や認知など
    ③ 言語発達
     子どもの母国語の言語獲得の遅れなど
    ④ 聴覚
     音や声の聴こえなど
    ⑤ 成人の発声発語
     麻痺などによる大人の発話機能など
    ⑥ 小児の構音・吃音
     子どもの発音機能の遅れやどもりなど
    私Sukeは、この中の⑥の小児の構音・吃音の領域になります。

  4. (続く…)

オンラインのことばの相談室Liber(リベル)を開室しております。
もし言語聴覚士と話してみたい、もっと言語聴覚士のことを知りたい、具体的にことばの相談をしたいなどなど、下記HPよりお問合せください。

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