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平成31年の摂食嚥下障害のある高齢者数は、830,838人!

皆さん、いかがお過ごしですか?
言語聴覚士の八田です。
私は、在宅療養されている方のお家に訪問して、リハビリテーションを提供しています。

さて、今回は、「摂食嚥下障害のある高齢者の方は、世の中にどれ位いるの?」というお話です。

興味深い内容を示している方がいました。

数年前の集計にはなりますが、厚生労働省 平成31年度介護保険事業報告
都道府県別要介護(要支援)認定者数
第1号被保険者によると

【65歳以上の要介護者数】
4,615,766人

その中で摂食嚥下障害者数
830,838人

4,615,766×18%=830,838

「摂食嚥下障害者は要介護高齢者の18%にみられ、そのうち40%は在宅高齢者だとされている。」
~平成27年3月 公益社団法人 
全国国民健康保険診療施設協議会
「摂食嚥下障害を有する高齢者に対する地域支援体制の取組収集、分析に関する研究事業 報告書」より~

摂食嚥下障害を有する高齢者830,838人

そのうち入院・入所 498,503人
そのうち在宅 332,335人

入院・入所 830,838×60%=498,503 
在宅 830,838×40%=332,335

この数字から、私のイメージよりも、はるかに多くの摂食嚥下障害のある高齢者の方が、お家で暮らしている事がわかりました。

私たち、在宅分野の言語聴覚士(ST )は、まだまだ数が少なく、必要な人に必要なリハビリが十分届けられていない現状を感じています。

実際にお会いして全ての方の相談に乗りたい気持ちは人一倍あります!しかし、私と全国にいる訪問リハビリに従事するSTを総動員したとしても、在宅で暮らしておられる332,335人以上の相談やリハビリをする事は到底不可能ですよね(笑)

では、どうしよう?

私の訪問先で、ご利用者様から「◯◯ってどうなん?」とか、「◯◯な時ってどうしたらいい?」と聞かれる事があります。そんな声を集めていくと、結構同じお悩みが多い事に気が付きました。ご本人やご家族、支援者がちょっとした工夫をお伝えする事で、暮らしがしやすくなる事もあると思います。

抱えておられる疾患や障害によって対応が違う場合もあるので、万人に有効な情報ではない場合もあるかと思いますが、誰かのお役に立てる事もあるかもしれません。

そんなリアルな生活の声や生活のヒント等も、徐々に書いてみたいと思います。不定期更新ですが、良かったら、また覗きに来て下さい。

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