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まさにロマンの塊の映画『JUNK HEAD』

ストップモーション・アニメーションとは、
パラパラ漫画のようなもの。静止している物体を少しずつ動かしながらカメラで撮影し、まるで動いているように見せるアニメーションである。

最近の映画だとスタジオ『ライカ』のミッシング・リンクがストップモーションとして公開されていた。
ミッシング・リンクのクオリティの高さに感動するけど、それよりも映像処理時間が1億時間超え、顔のパーツだけでも10万通り以上利用したと規模の大きさ。

個人的にそのミッシング・リンクの感動を超えたのが、『JUNK HEAD』である。

努力の結晶、執念の塊、異常な映画。
言い方は色々あるが、とにかく凄い。


物語はSFの世界、人類が子孫を残せなくなった世界で、独自に進化する生き物を調査するために冒険に出る話。

笑いあり、感動あり、グロあり、アクションありという、ストップモーションの想像を200%超えてくる。

特にラストのアクションシーンの迫力は凄かった。自分が知っているストップモーションとは全く進化している映像に感動し、完全にJUNK HEADの世界にハマってしまった。

何より凄いのが、JUNK HEADの制作の裏側である。これは一人の日本人、堀貴秀監督のロマンの塊で出来た映画だと思う。


インタビュー記事やパンフレットに書かれてはいるけど、映像制作の経験のない、堀貴秀監督がほぼ独学でストップモーション・アニメーションを学び、7年かけて制作された映画らしい。所詮自分には文字を通して脳で理解することしかできないけど、実際に制作された堀貴秀監督含め、関係者の方々の努力は測りきれない苦労だと思う。

特に監督に関しては、原案や脚本、編集、撮影、演出、照明、デザイン、人形やセット作品も全てを担当していたらしく、エンドロールのスタッフ紹介を見るとほぼ堀貴秀と書かれていて、思わず笑ってしまった。

2年間ほぼ休みなく制作に取り掛かっていたというのは、ロマンがなければ出来ないと思う。

出資の件など、細かい裏話や撮影方法など『JUNK HEAD』の軌跡は全てパンフレット書かれているので、興味ある人はおすすめです!!

これほど、多く人、多くの日本人に見てほしいと思った映画は初めてかもしれない。

言葉にするより、とにかく見てほしいと思った映画。

人の執念、夢を追う気持ち、ロマンを求める想いは本当に凄い。

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