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Trail Making Testについて

神経心理学的検査シリーズ
part2はTMT(Trail Making Test)
主に注意機能を評価する検査
近年では自動車運転の適性についての評価で重要な位置づけともなっています。
実は私が働き始めてからTMTについてさまざまな書式のものに出会い、評価の元となる標準値についても研究論文を参考に用いていました。

TMTは1944年に他国で作製され、世界的にも用いられている検査ですが
海外版はローマ字使用であったり、日本語版であってもA4用紙の縦版や横版があるなど、しっかりと標準化された検査ではありませんでした。

そのため、退院時のリハビリテーションサマリーには数値的評価として載せることをためらっていたのが事実です。

しかし、注意機能を測る1つの神経心理学的検査として実施時間も参考の一つとして私は主に実施経過での進め方や誤り方から、選択性注意や分配性注意、同時処理能力や処理速度、空間的探索能力やワーキングメモリ、保続症状の有無などを評価していました。

そんな中、2019年1月、新興医学出版社より
「Trail Making Test日本語版(TMT-J)」
が発行され20代から80代の健常者を対象とした標準化がなされました。

待ちに待った標準化でさっそく臨床に取り入れた私は今では堂々とリハビリテーションサマリーに
数値的評価を記載できるようになりました。

TMT評価に対しモヤモヤを感じていた方は
5000円(税抜き)で検査一式が購入できるので、臨床に取り入れ是非モヤモヤを解消してみてください。

http://shinkoh-igaku.jp/cgi-bin/order_inspection/tmt-j/ordermail.cgi


                 me;でした。

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