マガジンのカバー画像

エッセイ・コラム

47
実体験に基づいて執筆した、エッセイ・コラム記事をまとめています
運営しているクリエイター

#エッセイ

理想とは他者に侵食された産物

野菜、果物中心の食生活。パン、パスタ、お菓子は滅多に食べない。筋トレや有酸素運動も週3〜4…

Seina
2年前
11

18年ぶりに食べた桑の実はあの時と同じ味がした

ひどい雨だった。フロントガラスに降りそそぐ雨粒たちは、空から一斉射撃をしてくるような激し…

Seina
3年前
7

実家が消えるとき

「悪い知らせ」は日常の何気ない瞬間に降ってくる。実家がなくなる、という知らせがあったのが…

Seina
3年前
20

私は飼い犬を手放した罪を一生背負っていく

犬のお世話ボランティアをはじめた。 ミニチュアダックスフンド、13歳の女の子。個人情報に関…

Seina
3年前
12

スマホで消費している時間は命そのものを削っている

『時間には限りがある』 と、意識して過ごすようになった。 「時間」とは「人生」であり、「…

Seina
3年前
12

新しい自分になるには「それまでの自分」を殺して死ぬこと

アドラー心理学の思想を解説した書籍、嫌われる勇気の続編である「幸せになる勇気」にこんな言…

Seina
3年前
21

末期癌で介護をうけていた父は夢のなかで「立てるよ」と言った

13年前に亡くなった父と再会した。夢の中で。 小腸の末期癌にはじまり、肺や胃に転移した。せめてもの救いのように眠るような最期だった。 父は木製のなにかに腰掛けていた。 でも、ここはどこかはわからない。寂しくはなく、明るく、暖かい場所であるとは理解できる。腰掛けている彼の姿は、現実と間違えるくらいリアルだった。 サテン生地のブラウンのスーツに、紺のシャツを着ている。私はその姿を彼の頭上から見ている。立った形で父を見下ろしているのだろう、と思った。 よそよそしく、いくつ

父は末期癌で50歳で亡くなり、夫はもうすぐ50歳になり、私は28歳になる

あの時、父の話を真剣に聞いていたら、彼のツラい闘病生活がなにか違った結末になったのではな…

Seina
3年前
7

自分をよく見せる鎧をはずして歩み寄れたとき、人間関係は楽になる

小・中学生時代の友人と、2ヶ月ぶりに会う約束をしていた。 3日前から発生したメンタル的不調…

Seina
3年前
8

自己受容と美しくなりたい気持ちの狭間で

こんにちは、Webライター・ブロガーのSeinaです(@st_0905) 美容整形、自己受容、葛藤をテー…

Seina
6年前
13

くり返される「整形したい気持ち」はどこから来るのか?

わたしは、美容整形で人生が変わりました。 いくらお金をかけたのか正確な金額はカウントでき…

Seina
6年前
4

美しくなりたい病

誰よりも美しい人だと思われたかった。 私がハイヒールを鳴らして街を歩くたび、男性に振り向…

Seina
6年前
25

小説『蛇にピアス』から読み解く美容整形との繋がり

「19歳、痛みだけがリアルなら 痛みすら、私の一部になればいい」 こんなキャッチコピーで話…

Seina
5年前
13

懺悔

朝目が覚めると、身体が熱くだるい。 起き上がろうにも鉛を背負っているかのように、身体が言うことをきかない。どうやら熱を出したようだ。 時間が経つにつれて体温は40℃まで上がり、汗がしたたり、呼吸が荒くなっていく。水を飲むのも、トイレに行くのも、体力が追いつかずパスするほど。 「いい加減、トイレにいこう」 力を振りしぼったが、猛烈なめまいに襲われ、トイレの前で倒れてしまった。どのくらい時間が経っただろうか。 目覚めると床が頬にへばりつき、床に突っ伏したい状態でしばらく