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【書評】世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方

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どうも!「やりたいこと探し」に終わりが見えてきた、うたねです。

あなたは今、自分の「本当にやりたいこと」が出来ている、と自信を持って言えますか?「このまま今の仕事を続けていても良いのだろうか」「そもそも自分がやりたいことって何だろう?」といったお悩みを抱えていませんか?

私自身、就職活動や将来のことを考える機会が増えていく中で、自分が「心からやりたいこと」って何だろう?と、モヤモヤする日々が続いていました。そんな中、自己理解プログラムを運営している八木仁平さん著【世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方】を読み、自分の軸を考える上での大きなヒントを得ることが出来ました。

今回の記事では、書籍の中でも最も印象的だった点を3つ抜粋し、ご紹介していきます!

①本当にやりたいこと=好き×得意×大事なこと

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「あなたのやりたいことは何ですか?」と聞かれても、何をどう答えればいいのか、正直よく分からなくないですか?私自身、自己理解を深めるための切り口にすごく悩んでいました。

そんな時に目にした、八木さんが提唱している「本当にやりたいことの見つけ方」がとても良かったので、ご紹介します。それは、好きなこと(what)×得意なこと(how)×大事なこと・価値観(why)を掛け合わせたものです。

好きなこと=自分が興味のある分野は何か?もっと知りたいことは?
得意なこと=やっていて苦にならず、楽しんで出来ることは?
大事なこと=自分が大切にしている価値観は何か?生きる目的とは?

最近、「好きなことで生きていく」みたいなフレーズをよく耳にするので、つい「好きなこと」ばかりに目を向けてしまいがちですよね。

しかし、八木さん曰く、やりたいことを考える時は、具体的な仕事内容まで考えるのが大切だそうですたとえ自分が好きな分野でも、会社で与えられている役割が得意なことでないと、仕事が苦痛に感じてしまうからです。
確かに、本や食品が好きだからといって、書店や食品会社で働くのがベストとは限らないですよね。また、好きかつ得意なことをしていても、仕事をする目的や意味が見出せない場合、本当の意味で自分自身と向き合えていないかもしれません。

そのため、自分自身の「本当にやりたいこと」に迷いがある場合、自分の好きなことに加えて、「得意なこと」と「大切にしている価値観」まで掘り下げて考えてみると、新しい発見があると思います。

②大事なこと→得意なこと→好きなことの順番で考える

更に、本当にやりたいこと(=好き×得意×大事なこと)を考える上で、より深く自己分析を進めていくために、八木さんが紹介している順番があります。

書籍の中で紹介されている順番は、
大事なこと→得意なこと→好きなことの順番で考えることです。

まず初めに、自分が大事にしていること・価値観を考えることで、
なぜ自分はそれをやるのか?」と自分の生き方や、仕事の目的となる明確な指針を定めます。次に、得意なことを考えることで、「自分には何ができるのか?」と自分が提供できる価値を創造します。そして、最後に好きなことを考えることで、自分の生き方に沿った、楽しく貢献できる分野を見つける、という流れです。

大きな枠組みのものから、段々と小さなものになっていくイメージですね。

私はこれまで、やりたいことを実現する=好きなことに関われることが第一だと考えてきました。しかし、「好きなこと」という1つの基準をベースにするのではなく、「大事なこと」「得意なこと」を含めた3つの軸を踏まえ、目的から逆算して考えることが大切なのだと理解することが出来ました。

これまでの私は、「得意なこと」と「大事なこと」をすっ飛ばして考えていたから、これだ!とピンとくるやりたいことが見つからなかったのか…!!という気づきを得られたことも大きな収穫でした。

特に、「大事なこと」を初めに考えることで、分野や手段が変わっても、長期的な目線での自己実現に繋がるのだと実感し、とても納得しました。

➂「得意なこと」と「スキル・知識」を混同しない

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最後にご紹介したい大切なポイントは、本当にやりたいことを見つけるステップに登場する、得意なこと(how)を考える上で、得意なこととスキル・知識を分けて考えることです。

得意なこと=生まれつき持っているもの
スキル・知識=後で身につけられるもの

得意なこととは、どんな仕事でも使える自分の才能のことです。
「人の気持ちに寄り添うことができる」「緊急事態にも柔軟に対処できる」などが、得意なことに当てはまります。

その一方で、知識やスキルとは、特定の仕事でしか使えない、いつでも身に付けられる能力のことです。例えば、「英語を話せる」「会計学の専門知識がある」などがスキルや知識に該当します。

八木さんは、この2点をしっかりと区別した上で、得意なことを理解することの重要性を強調しています。移り行く時代の中でも、得意なことは不変的なものとして、常に自分の武器として活用することが出来るからです。又、スキルや知識は、あくまでも自分のやりたいことを実現するために活用する手段であると明記しています。自分がやりたいことを明確にした上で、特定のスキルが必要であれば、その際に学習しても遅くはないですよね。

私自身、「これからの時代、必ず役に立つはずだ」という安直な考えの元、プログラミングを学習しようとしたことがありました。しかし、一週間足らずで挫折してしまった、苦い思い出があります。今思えば、「プログラミングの知識を通じて何がしたいのか」というその先の明確な目的もなく、闇雲にスキルを習得しようとしていたからだと思います。

スキル・知識を増やすことも大切ですが、先ずは自分の生涯の武器となり得る、得意なことを発見することに注力してみても良いかもしれません。

まとめ

【世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方】を読んで、特に印象的だった3点をご紹介しました。如何だったでしょうか?

書籍には、より自己理解を深めるための質問リストや、好き×得意×大事なことを考える上で参考になる、具体例も掲載されています。また、図表や色使いにも工夫が施されていて、タイトルの通り「世界一分かりやすい」自己理解の本だと思いました!書籍内でワークも沢山用意されているので、読んで終わり!と自己満足で終わることなく、確実に得られるものがあると思います。

一見社会人の方向けの本に見えますが、私のような将来に悩む大学生にも是非読んで欲しい一冊だと感じました。たくさんの情報が溢れている現代社会ですが、一度立ち止まって、自分と向き合う機会を作ってみませんか?

あなたも是非「自分の本当にやりたいこと」探しに終止符を打ちましょう!

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