経験値
私の前職は臨床工学技士、看護師として透析室で勤務していた。
ここでは医療機器の操作と保守点検と透析患者さんのケアなどの対応が主であった。
技師のできる業務として医療機器への生体への接続というものがあり、患者さんの血管、透析をするにあたり血流量のある程度の確保がいるため動脈と静脈を外科手術で吻合して静脈を刺しやすく血液を出しやすくしている。
そこに専用の針を刺して透析を行うのだが、その穿刺も大切な業務であった。
私は病気を発症するまで役25年行ってきてある程度技術もある方だと思っていた。失敗のリカバリーや難しい血管の穿刺も任せてもらっていた。
医療機器も治療中にたまにだが調子がおかしくなったり部品の故障もあるのでその対応も臨機応変にしていた。
私のしていた業務はこんな風に体を使って技術を売っていた。
それが今ではその技術を売ることができなくなった。
全く動かない利き手だった左手、移動が困難な左足と今まで積み重ねてきた経験が泡と消えてしまった。
リハビリを頑張って動くようになったとして以前みたく針が刺せるまでに戻るか、正直それはあり得ない。私の職業人としてのこれまでは死んだも同然だ。
また、積み重ねた知識は自信があるが今では活かす場はない。
レンタル障がい者として活動してこれまでの経験、医療従事者または障がい者として、活かしていきたいと思っているのだが、今のご時世見知らぬ人と会うというのはハードルが高い。
今はこのように自分の経験を想いをこのnoteに書き記す事が活動になっている。
正直今のこの状況は自己満足でしかない。今は障害年金で皆様からの援助で生活している。なので此処からいかにして社会に還元できるかそれを考えたいのだがわからない。
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