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夜明けの採用

「続きまして。ラジオネーム・エセだんごむし…。」
完全に夢の中にいたのに、その一言で飛び起きていた。
そこからの記憶は曖昧である。
何を読まれたかもよく覚えていない。
ただ、豪快な爆笑の声と、
「こいつバカだなー!」
が焼き付いている。
結局、今の僕があるのは、あの瞬間が忘れられないだけ。
また同じように笑って欲しい。
「バカだなー!」
ってまた言われたい…。
「監督、休憩時間終わりです!」
「じゃあ、続いてのシーン行きまーす!」

サポートを頂けるような物は書けていませんが…。