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「僕の大好きな妻!」というタイトルに感じたこととドラマへの期待


「僕の大好きな妻!」第1話、凄く丁寧に作られた良い作品だったのですが、やはり気になるのは、なぜこのタイトルになったのかということですよね。
原題である「僕の妻は発達障害」がそぐわないとされた理由は何なのか。
それ自体がこの国の人達の発達障害への理解が充分でないことを示しているように思えます。
そこで生まれた「僕の大好きな妻!」というふんわりしたタイトルは、妻を表す言葉として、「何を使用してもセンシティブになるのでは」のような防衛策にも感じるんですよね。
発達障害についてもっと日常的に語られている社会なら、このような気の遣い方をする必要はないわけで。
しかし、ドラマのスタッフやキャストの方々の中には、まさにそんな現状を変えたい、発達障害の皆さんと視聴者の距離を縮めたい、という想いがあるのではないでしょうか。
シリアスなシーンがありつつも、全体的にはライトなトーンに包まれていたことに、その姿勢を感じました。
最終話を迎える頃には、多くの人が「発達障害」という言葉を緊張せずに発することができて、診断に対するハードルも低くなる。
そんな風に世の中が前進することを願っています。 

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