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読書感想文

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読書感想文のまとめ
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#書評

まるでおとぎ話のような歌集 〜蝦名泰洋、野樹かずみ著「クアドラプル プレイ」のこ…

とても素敵な歌集と出会いました。書肆侃侃房から2021年に出版された「クアドラプル プレイ」…

峰庭梟
1年前
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遠き東の彼方、遥か時空の彼方に、探し求める答えがある 〜ネルヴァル著「暁の女王と…

ネルヴァルとロマン主義19世紀のフランスの作家ジェラール・ド・ネルヴァル。彼はフランスでは…

峰庭梟
1年前
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新しい世界へようこそ 〜カルロ・ロヴェッリ著「時間は存在しない」のこと

僕たちは誰もが知っています。かつて人間は大地が平らだと思っていたことを。そして、地球が太…

峰庭梟
1年前
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努力すればなんとかなる。 〜幸田露伴著「努力論」のこと

努力すれば何とかなる努力ですよ、努力。もうタイトルからして汗臭い感じがしますね。まあ本書…

峰庭梟
1年前
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隠れて生きよ 〜エピクロス著「教説と手紙」のこと

エピクロス(エピキュロスと表記されることも多い)は紀元前300年頃、ヘレニズム期のギリシャ…

峰庭梟
1年前
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勝者は歴史をつくり、敗者は文学をつくる 〜アンドレ・モロワ著「デブの国ノッポの国…

好きだった本の一番古い記憶は、どの本ですか? 僕は、絵本を読んでた記憶があまりないんです…

峰庭梟
1年前

サキの短編は独りこっそり楽しむのがいい 〜サキ著「けだものと超けだもの」のこと

O・ヘンリーと並ぶ短編の名手と言えばサキ。O・ヘンリーが「陽」とするならばサキはまさに「陰」ですよね。ブラックジョークがちりばめられていて、読み終わるとつい口元が「ニヤリ」ってなるのが癖になってしまうのです。   さて、本書「けだものと超けだもの」はそんなサキの短編集。もちろんここでも彼一流のシニカルな物語がたくさん含まれています。   思うのですが、サキの短編はどれも短いものばかりなので、ついつい読み飛ばしていってしまいそうになるのですが、それはあまりにももったいない!

お笑い芸人とシンギュラリティ 〜又吉直樹著「火花」のこと

あらすじ漫才コンビ「スパークス」として芸人をしている主人公徳永は、あるイベントで違う事務…

峰庭梟
2年前
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イデオロギー抜きで歴史を語ろう〜ウィリアム・H・マクニール著「マクニール世界史講…

中公文庫の「世界史」でも有名なウィリアム・H・マクニール。本書は彼が1979年、1982年、1986…

峰庭梟
2年前
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後世の幻視者たちに愛された元祖ファンタジー 〜ウィリアム・モリス著「世界のかなた…

ウィリアム・モリスとは19世紀の建築家・デザイナーであり、社会主義の運動家でもあったウィリ…

峰庭梟
2年前
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安っぽい物語に騙されてはいけない 〜アリストテレース「詩学」・ホラーティウス「詩…

アリストテレースの「詩学」 ギリシア時代の万学の祖アリストテレースと、ローマ時代の哲学者…

峰庭梟
2年前
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大空の色をした言葉の花束 〜サン=テグジュペリ著「人間の大地」のこと

本書「人間の大地」はフランスの作家サン=テグジュペリによるエッセイ集です。 サン=テグジ…

峰庭梟
2年前
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こんなおじさんに、僕はなりたい ~テッド・ヒューズ著「クジラがクジラになったわけ…

子どもたちはある時期になると、いろんなことに「なんで?」と言いだして大人たちを閉口させま…

峰庭梟
3年前
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僕らは自由と引き換えに意味を手に入れる 〜ジョージ・オーウェル著「1984年」のこと

あらすじこんなスローガンがいたるところに張り巡らされ、まともな人間の誰もがテレスクリーンによって盗撮、盗聴されている世界 そしてこの世界において「偉大な兄弟(ビッグ・ブラザー)」と呼ばれる独裁政党は、国民の思想を統一した全体主義的な管理社会を築いているのでした。 主人公のウィンストンは記録局に勤めています。彼の仕事は「真実管理」、この世界での新語法では「二重思考」と呼ばれる「歴史の改ざん」をすること。 しかしその一方でウィンストンは「思想犯罪」として日記を書くことに手を