アイスよりも愛されたい
手に入れたいものは、何一つとしてずっと変わらなくて、何一つとしてずっと手には入らない。
手にした途端、それは日常に溶け込んでいってしまうけれど、ちゃんと忘れずに、大切に、ずっと握りしめていたい。
ずっと感じているこの違和感の正体を、私はきっと知っている。
たとえ強く抱きしめ合っても、どれだけ唇を重ねても、それが浄化されることはない。
私はいつだって、言葉で会話がしたい。
向き合うことを、理解しようとすることを、諦めてしまわないで。
私はきっと、どこかで焦っていたのだと思う。
忘れてしまいたくなくて、手を伸ばした。
ほんの少し、ほんの少しの積み重ねが、私の身体と心を蝕んでいく。
誰か、私の手を引いて。
私のことを、わかってほしい。
最近は、愛すことよりも、愛されることの方がずっと難しいような気がする。
それでは。
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