学食のパン

パンが美味い。

大学の学食の隣にベーカリーがある。
そこで売っているパンが異常に美味しい。

午前10時から昼過ぎにかけて営業している。
12時少し前に午前の授業が終了し、昼時は混むため、とてつもなく暇な私は2限の授業時間中を狙ってパンを買いに行く。

1年の頃からちょくちょく行ったことはあったが、家から少し遠いのと、何より対面で授業がなかったので、わざわざ大学まで行くのが面倒だったため、それほど馴染みがあるわけではなかった。

最近になってから頻繫にパンを買いに行くようになったのには理由がある。
それは、卒業時までに学食専用のチャージマネーを使い切ってしまう必要があるからである。
まだ数回分のお金が入っている。
「このお金、現金に換金できたらいいのに」と何度も思っている。

そんな大学のベーカリーで売っているパンが美味しい理由は、そこのベーカリーで焼いたパンが並んでいるからだと思っている。
タイミングが良いと、焼き立てのパンを買うことが出来る。

そして、種類も多い。
常時20種類以上は並んでいる気がする。
季節に合わせた期間限定のパンもあって、かなりバラエティーに富んでいる。
一体誰がこれらのラインナップを考えているのか、と行くたびに思う。

人よりもかなり食べているのではと思っているが、最近では、米粉のパンとエビカツを挟んだコッペパンが美味しいと思っている。
米粉パンはもちもちしていて、米粉の味のみで勝負している。
米粉のポテンシャルに頼りすぎだろとは思うが、多分今あなたが思っているよりも美味しい。
エビカツのコッペパンは、売ってる中で少し高い部類のパンだが、揚げたてのカツで中のタルタルソースとの相性が良すぎる。
コッペパンに挟んでみた系では、他には、白身フライや唐揚げが入っているのも売っている。

甘い系だと、シナモンロールもおすすめしたい。
みんなシナモンが苦手なのか、こいつは昼過ぎでも売れ残っていることが多い。
最初は売れ残りで可哀想だと思って買ったが、行くたびに売っている様子を見ると、案外人気商品なのかもしれない。

これら以外にも、チュロスやチョコレートワッフル、チャンキークッキーなどのおしゃれなパン（と呼んでいいのか？）もある。
もちろん、メロンパンやクロワッサンなどの王道パンも並んでいる。

大学のベーカリーの上に営業時間が短いため、大学生の我々しか購入できないが、本当はいろんな人に食べて欲しいぐらい美味しい。

ということで、12月もチャージしているお金を消費すべく、ベーカリーに通い詰めたいと思う。