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【映画鑑賞】くるりのえいが
これはドキュメンタリー映画というのだろうか?いつも家族で行く壮大なストーリーの映画と違い、くるりファンに向けたくるりを楽しむためだけの映画を平日昼間に1人で観た。とても良かった。
内容はメンバーの語らいを交えながらレコーディング風景を映し出し、曲が出来ていく様子を間近で見る感覚が味わえるというものだった。
今回なぜこのバンドが映画を撮影したのか詳細はわからないが、初期に辞めてしまったオリジナルメンバーが復活するという、なかなか驚きの展開がきっかけなのかもしれない。
そのためデビュー当時の楽曲や映像いくつかながれ、20数年振りにバンドを組む彼らがどんな新しい曲を生み出すのか、がテーマの様に思う。
曲が流れるたびに私は泣いていた。昔の曲でも新曲でも、変わらず涙が流れる。自分でもどんな感情が溢れているのかわからない。たしかにずっと好きなバンドではあるが、日常で曲を楽しむときに涙が流れることはあまりない。
仕事に行き詰まって今無職だから?自分が情けないのは確かにあるけれど、それだけではない気がする。学生から社会人になって20数年経ち、スクリーンの中の彼らはわたしと同様に姿は老いて(失礼)いても、変わらず新曲を生み出して進化していく姿が眩しいのかもしれない。ずっと存在してくれてありがとう、という気持ちもあり、純粋にメロディの美しさにキュンとくる涙もあり。
家族、子供たちに囲まれている生活は楽しいけれど、その中では忘れがちな、自分個人の気持ちにどっぷり浸かれる贅沢な時間を何年か振りに貰えた。
「感覚は道標に」
アルバムタイトルでもあるこの言葉は映画の終盤に出てきて、とても印象的だった。アーティストという0→1を仕事にする人達は、どのように人生を進んでいくのか。サラリーマンを脱落した途端に途方にくれている迷子のような自分には想像もつかない世界を垣間見せてもらえた気がして、ほんの少し勇気がもらえた。
ちなみにYouTubeでは全力でおふざけ(新曲のPRです)を楽しむくるりのショート動画がアップされていて、そちらも元気がもらえるのでオススメです!
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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