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焼きそばパンとパシり 記

昨日の朝、焼きそばパンを食べながら、「おい、焼きそばパン買ってこい」ってセリフを心に思い浮かべた。
なんで焼きそばパンなんだろう。
今日は焼きそばパンとパシりについて考案してみることにした。

①焼きそばパンについて
惣菜パン。柔らかいパンに焼きそばが挟まっている。手がかかっている。
焼きそばを作る手間、パンを焼く手間、そしてパンに暴れる焼きそばを挟む…柔らかいパンが癖が強いぃ焼きそばを優しく受け止め、焼きそばの個性を尊重しつつもパンの風味も決して手を緩めることのないしたたかさ。
紅ショウガは化粧。ないといけない訳ではないけど、ある方を選ぶと思う。自分が焼きそばパンでも、上に紅ショウガを乗せてほしい。
たぶん焼きそばパンはメスである。
腹持ちがいいパンチ系に見えて、すっと消化する印象。多分重い女だが、彼のもとから立ち去るのは潔い、いい女ですかね。

②焼きそばパン買ってこい、について
中学生か高校生かどっちか微妙だけど、大体はヤンキー男子が気弱な男子に言うセリフだと思う。
元ネタがわからなかったので調べてみたところ、想定としては学校の購買でカレーパン、コロッケパンなどと並んで人気惣菜パンの一つで、もちろん競争性の高いパン。
自分が煩うことなく気弱男子を昼間の購買パン戦争に送り出してパンを買いに行かせるイジメ…ていうか、もし焼きそばパン買えなかったらお昼ご飯どうするの?
ヤンキー、お金払ってくれるのかな。
気弱男子のお昼ご飯がヤンキーの手に渡るの?可哀想。

③購買について
焼きそばとパシリについて謎に思ったのは、ヤンキーはどこからどう転んで「焼きそばパン」をオーダーしたのかということだった。
てっきり、コンビニに買いに行かせるのだと思っていた。じゃあおにぎりでも弁当でもよいじゃないかと。なぜパン。しかも焼きそばパンだと。
②で調べたところ、購買のある学校という背景を前提としてるものと知ったが、しっくり来なかったのは私の通ってた学校に購買がなかったからだ。
中学はパンを売るおばちゃんが来てたけど、完全前日予約制だった(稀に余ってたやつは買えたらしいけど、中学にお金を持って来てなかったから買ったことはなかった)
余談だが、母校はもう完全に給食に移行したらしい。
高校は食堂があった気がする。パンも売ってたけどスーパーに売ってるのと同じようなメーカー品のもので、売価も小売店より高かった。気がする。覚えてない。だって教室でお弁当食べてたんだもの。

④流通する焼きそばパン
今回たまたま朝食に焼きそばパンを食べたが、滅多に買わない為か、市場にどの程度焼きそばパンが出回っているのか知らないと気付いた。
なので外に出て様々な形態の小売店を調査し、焼きそばパンがどの位流通しているのか掴むことにした。買い物のついでなので他のパンの調査はしないものとする。

住宅街のコンビニF→1個 1種類
住宅街のコンビニS→0個
住宅街のドラックストアー→3個 1種類
住宅街のベーカリー→0個
駅前のコンビニL→6個 1種類
大きいスーパー→3個 1種類
駅前の成城石井→0個
ドンク→0個
デパート内のスーパー→0個

仮に購買で焼きそばパンを調達できなかった時、「じゃあ買ってこいよ」って脅されても、運が悪いと何件も小売店を周らなきゃ手に入らなさそうである。
また、「焼きそばパン買って来いよ」に備えて、前もってコンビニなどで調達した上で登校する手もあるが、「今日は焼きそばパンの気分じゃねえんだよなあ」と無慈悲な一言をかけられることも想定できるし、「あいつは焼きそばパンを常備している」と印象づけられてしまうのも今後のことを考えると得策とは言えない。

⑤焼きそばパンを作ってみよう
エクセルシオールでお茶しながら考えた。
焼きそばパンを作ろう!
自宅に帰り、スーパーに駆け込み材料を用意した
ちなみにこのスーパーの焼きそばパンの在庫はゼロだった。

1.コンビニLの市販品焼きそばパン
2.手作り焼きそばパン(市販のコッペパンに手作りの焼きそばを挟んだもの)
3.なんちゃって手作り焼きそばパン(市販のコッペパンにお惣菜コーナーで安く売ってた焼きそばを挟んだもの)

2.の手作り焼きそばパンの焼きそばの具は紅ショウガとちくわとする

あんまりおいしくなさそう
これをこう!

奥から、市販品(リュックにいれてたらつぶれた)、手作り、なんちゃって手作り。
手作り品の色気のなさが際立つ

さっき買った激かわのあおのり。
これ完全にパケ買いで友達にあげるつもりだったけど開けちゃった。

いえー!!!
パンは焼きすぎた。

実食:
1:コンビニLの焼きそばパン
パンの甘さが噛む前から口に広がるが、噛んだ瞬間のソースのストレートには思わずコレコレ!と声が出る。
圧倒的にうまい。冷めててもつぶれててもおいしい。最高。
2:手作り焼きそばパン
家にあった焼きそばソースの甘い香りと買ったばかりの青のりの香りが食欲を掻き立てる。ガツンとパンチ力!というよりは優しい。おいしい。普通においしいけど、優しすぎるかもしれない。
3:お惣菜売り場で30%オフになっていた焼きそば。もやしが入っていて歯ごたえが楽しい。万人ウケするであろう想像通りのソース味は、屋台に売られているそれとは異なりを見せる。
家でご飯にのせて食べたい一品。

⑥結論
イジメの根絶は絶対だが(というかこの時代に焼きそばパンを買いに走らせるヤンキーがいないことを願う)、焼きそばパンはおいしい。
でも売ってるやつの方がやはり計算されている味かも。
今回はL社の焼きそばパンだったが、麺の太さ、パンの味、この調和は開発の賜物であろう。
めっちゃおいしかった。
と同時に焼きそばおいしい。
手作りの焼きそばもおいしい、捨てたもんじゃない。
さて、明日も焼きそば食べよー!

追記:反省
手作りの最たるは、パンの手作り、麺の手作り、ソースの手作りか。そこはTOKIOに任せようと思います。
また、購買で売っている焼きそばパンは食べたことがないので比較できませんでした。

#日記 #エッセイ #焼きそばパン #実験 #料理

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