乳酸とトレーニング①

乳酸とトレーニングということで話していきたいと思います。まず、持久力を「運動を継続する能力」っていうふうに定義をして、今日はマラソンなどの長距離長時間の運動の場合、乳酸とどんな関係があるかっていうことを話します。

前回LTが乳酸が2mmol出る点という話をしました。LTの運動強度、今日でいうとマラソンのペース1キロ4分ペースで走れる選手がいるとします。LTの運動強度っていうのがマラソンを走りきれる運動強度っていうふうに言われていて、これがトレーニングをするとどうなるかっていうと、このグラフは右にずれます。つまり1キロ4分だった選手のLTが右に行くことによって、高い運動強度で動いても乳酸がでにくくなるということが起きます。

その様子をこの図を使ってもう少し詳しく整理したいと思います。

例えば1キロ4分で走れる選手が1キロ3分で走るとどうなっているかっていうと、エネルギーがたくさん必要になるのでたくさん糖を分解します。

糖がピルビン酸になるスピードの方がミトコンドリアでピルビン酸を分解するスピードも速いので結果乳酸はたくさん出ます。トレーニングをしていくと、ミトコンドリアでピルビン酸を分解するスピードが上がるので、たくさんピルビン酸を分解できるようになる、ということが起きます。ミトコンドリアでたくさん分解できるなった結果どうなるかっていうと、糖を分解しても、ピルビン酸がミトコンドリアですぐ分解されるので、結果的に差が出にくくなる。ということはミトコンドリアでどれぐらい早くピルビン酸を分解してエネルギーにできるかっていうのが一つみそになっていてミトコンドリアでピルビン酸を分解する能力を酸化能力っていうふうに言います。今日は以上です。

【参考文献】
・新版 乳酸を活かしたスポーツトレーニング / 八田秀雄

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