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畝と苗のステキなタイミング

台風に怯える日々は続いているのですが、日差しも少し落ち着く9月中旬、いよいよ秋作シーズンの開幕を控えて、農場はにわかに慌ただしくなってきます。

特に植え付け時期が遅れられない「トマト」は、播種と畝作りの追いかけっこ。鉢上げ(苗の鉢サイズをあげて、大きな苗にする)の回数で調整できるとはいえ、できるだけベストな状態で定植したいので、定植先になる畝作りにもこの週までに! と期限がついてきます。

トマト以外にも効率よくいい状態に育てて、たくさん収穫する「主要作物」と呼んでいる「インゲン豆」「ズッキーニ」は秋作の主役。畝立てと播種(種まきのこと)のタイミングをうまく合わせて、できるだけ出荷したいところです。


畝立てと播種のタイミングとは、例えば、ズッキーニは露地での栽培なので、雨が降ると畝立てが遅れてしまいます。(雨量とその後の天気にもよりますが、1日降ると2〜3日は畝立てができません。単純にぬかるんで土が起こせないのと、湿り気が多いまま土を耕すと、土を練るような状態になるため、団粒構造が壊れたり、大きな塊の状態で固まって、不具合がでやすくなる)

ですが、ズッキーニは種をまいてから植え付けできる状態になるまで、早いと2週間。

畝立て時に元肥をほどこすので、できれば2週間は寝かせたい。。


そう、種まき後に雨が続くと、植える場所が整ってないのに、苗が出来上がってしまうのです。

それでも畝さえできていれば、植えられないこともないのですが、しっかり寝かせた時と比べると、病気などの不具合が出る確率は上がってしまいます。

畝と苗との間にはステキなタイミングが必要なのです。

とはいえ、畝がたってから播種となると、予定がズルズル押してしまうため、播種→苗作りはドンドン進み、育苗ハウスは大忙し。

ズッキーニやハーブの苗も発芽してきてます。


ハウスは天井のビニールを閉めて、雨が入らないようにコントロール。

露地は天気の予測と段取りが勝負の分かれ目。


今年は多品目栽培も控えているので、播種と畝立ての計画をしっかりやりくりして、11月〜12月の収穫ラッシュを迎えたいものです。


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