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Re:vision 読書感想文

こんにちは、アウトライナーをこよなく愛するセム(@ssem1622)です。

新作読みましたよ、読みました!
アンリミ(Kindle Unlimited)対象作品ですが、返したくないので買いました! 表紙のデザインも、シンプルに本のコンセプトを表していて素敵です。

連載からさらにシェイク

Re:visonはnote連載の時もおもしろく読ませてもらいましたが、Kindle本のほうがずっと読み応えがあります。デイリータスクリストの話からなぜか執筆へと話は進み、そこにアウトライナーが絶妙に絡んでくる話。アウトライナーユーザーは必読の書です。

タスク管理と執筆、一見まるで関係のなさそうなこの2つの要素の間にシェイクが立つことによって、話がつながってくるから不思議です。

なお、この本はお二人のポッドキャスト番組「うちあわせCast」と合わせて楽しむのがおすすめです! 

連載から時を経て、またうちあわせCastでのやりとりを通じてお二人の中でさらに話がシェイクされたんだなと感じました。

この本には何が書いてあるの?

「で、何が書いてあるの?」が知りたい方のために、わたしなりのポイントを書き出してみました。

・デイリータスクリストの具体的な運用について
・タスク管理アプリでは扱いにくいアイデアをどう扱うか
・過去の記録と今の思いをもとに、未来を考える
・頭の中の思いを一度外に出すことで、考えられるようになる
・やろうとしている「思い」を外部化することで、思いが実現する可能性が高まる
・「思い」を乗せるなら、文章のほうがやりやすい
・書き出すのは紙でも手帳でもいいけど、アウトライナーに書き出すことで、次のステップが格段にやりやすくなる

GTDやタスク管理の解説書だと一番最初のInboxや週次レビューを中心に論じられることが多いのですが、この本では一日の伴走者となるデイリータスクリストを中心に語られています。

運用面でかなり具体的な記述があるのが特長で、まるで頭の中をのぞかせてもらっているような感覚になります。

タスクリストにおけるシェイク

日々が思い(人生)を揺るがし、思い(人生)が日々を揺るがす

過去から現在、未来への流れ。思いから行動、理想から現実への流れ。そこを行き来しながら、しかも一方向ではなく、互いにシェイクしながら変わっていく、それを助けるのがアウトライナー。

以前図解してました。どうもこういうことを考えるのがわたしは好きなようです。

思いや理想、そして現実から作られたDOの中からどのような選択肢を作り、その中から選びとっていくか。またその選択の結果がどのように思いや理想、つまりビジョンを変化させていくのか。大きな話に見えますが、とても身近な日々の生活の話です。

文字になって、またシェイクがはじまる

倉下さんとTak.さん、お二人の著作は、分かるようで分からない、うまく言語化できなくてモヤモヤしていたものを言語化する手助けをしてくれます。

読んでると「そうそう、言いたかったのそれ!」が何度も起きるんです。ぼんやりとした理解が文字になることで、ストンと腹落ちする感覚が得られます。そしてグルングルンと私の思考にシェイクを促します。だいたいこんな感じかな、と掴みかけてきたタイミングでいつもガツーン!とやられますw

自分がこれからどうありたいのか、という思い、これはなかなかタスク管理リストに乗せていくのは難しい。というのもタスク管理アプリの思想は「とにかく今やるべきことに集中する」ことで完了を促す仕組みになっているからです。

でも果たして、思いを置いてきぼりにした状態でやることだけに集中できるのか? GTDや世の中のタスク管理システムにそんな問いを投げかける本です。

わたしもタスク管理アプリからDynalistへのタスク管理に乗り換えて3年、無理なく続けられているのを見ると、どうやらわたしには合っているようです。

タスク管理アプリをつかったけどうまくいかなかった方にこそ、ぜひ読んでみてもらいたい1冊でした。まずはデイリータスクリストから、という敷居の低さもポイントですよ〜

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