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事業創造デザインワークショップ in十日町 開催レポート

こんにちは!SSDCデザイナーの山下です。

この記事では、2023年2月23日に新潟県十日町市で開催された「事業創造デザインワークショップin十日町」のレポートをお伝えします。


はじめに

一般社団法人 社会システムデザインセンター(SSDC)は、新潟県十日町のスタートアップ拠点 アスト/astoとの連携により、「事業創造デザインワークショップin十日町」を運営しました。

↓ SSDCリリース文

ワークショップ概要

事業創造デザインワークショップ」は、困りごとを起点として新たな価値を創出する手法を体感していただくもので、SSDC「事業創造デザインプログラム」のBasicに相当するワークショップを実施しました。

8名の参加者が、事業アイデアを創出するためにデザイン思考ジョブ理論などの手法を活用し、ユーザーの抱える地域課題の本質に迫っていきます。

ワークショップの会場は、十日町市のスタートアップ拠点「アスト/asto」。コーディネーターの滝沢さんにご挨拶をいただいてスタート!



ワークショップ内容

はじめに:十日町の好きなところは?

事業創造デザインワークショップを始める前に、受講者の皆さんに「十日町の好きなところ」をあげていただきました。


午前の部:十日町でのリアルな困りごとを可視化する

午前は下記項目に沿って、座学と個人ワークを中心に進めていきました。

まずは本ワークショップ内でアイデアを考える対象となる「困りごと」を選定。その後、フレームワークを活用して困りごとが発生する時にどのような状況に置かれているのか?ユーザー視点で課題当事者の状況にフォーカスを当てていきます。
今回のワークショップでは「十日町で実際に感じた困りごと」を選定していきました。

■午前のAgenda
・デザイン思考のプロセスを概観する
・解くべき問題を発散・収束する

発散⇒収束」は、課題を解決するアイデアを出す際に、『発散』と「収束』という二極化したプロセスを意識的に分けて行うことで、アイデア発散の生産性を高めることができるというものです。
ワークの際に何度も体験してもらうことで、発散と収束を意識的に使い分ける重要性を実感していただききました。
ふだんの会議でもすぐに取り入れられますのでお試しあれ!

初期段階では、特定の一人にしっかりと価値を感じてもらうサービスを作ることが重要。困りごとの当事者の特徴をペルソナを活用して可視化しました。

困りごとはどのような状況で発生しているのか?Customer Jounery Mapを使いながら、困りごとの当事者が置かれている状況を、4つの視点(ステージ・接点・行動・感情/思考)で具体化しました。


午後の部:状況と欲求をもとに課題解決アイデアを発想する

午後は、午前中に選定した「困りごと」をもとに、困りごとが発生する時に、当事者はどのような状況に置かれているのか?をフレームワークを活用して具体化していきました。
その後、どのような課題を抱えているのか?を、ジョブの視点を使い課題を定義します。
最後に課題を解決するアイデアを考え、全体フィードバックを行いました。

■午後のAgenda
・ペルソナ・Customer Journey Mapで課題当事者にフォーカスする
・ジョブの視点で課題定義する
・ソリューションアイデアを考える

ユーザーの本当の欲求を見つけるには、機能的な側面だけではなく、感情的な側面もしっかりと捉える必要があります。これをジョブ理論をもとにお伝えしました。

最後にアイデアを発散し、収束する際は「ユーザーにとって役に立つか(価値を生み出せるか)」を軸にアイデアを選定しました。
選定頂いたアイデアをその場でイラストを交えてまとめ、ひとりひとりの発表に対して全体でフィードバック。
十日町のリアルな困りごとに対して、様々なアイデアが生まれてきました。



受講いただいた方からのレビュー

今回の「事業創造デザインワークショップin十日町」は、社会人の方をはじめ、学生地域おこし協力隊既に起業されている方など幅広い属性の方に受講いただきました。

事後アンケートでは、以下のようなコメントをいただきました。
受講者のみなさん、ありがとうございました!!

■学びや気づきの活用可能性
・他者からのフィードバックを得る場を積極的に作ること。

・大まかな所を細分化して進めていく必要があると気づきました。

・地域の困りごとをただ協力隊の活動としてやボランティアとしてではなく、「事業」という視点で考えてみると、助け合い精神でできる部分とちゃんとお金を払って気兼ねなく頼める部分がわかりやすく、逆に風通しが良くなるのではないかという気付きを得ました。

■本日の感想
・今日はありがとうございました。自分では思いつかないアイディアが聞けて今後の仕事の参考になりました。ありがとうございます。

・話しやすい雰囲気を使ってくださって、運営もありがとうございました!とてもよかったです!

・初めてのワークショップで、時間も長いので不安でした。ついていけるか怖い人がいるかもなど色々考えていましたが雰囲気も良く安心して受講することができました。ありがとうございました。

・今は、事業を起こすより目の前のことに向き合うだけで精一杯ですが、 いつか自分が動き出せるときのために、今日学んだような視点で物事を捉えながら準備をしていこうと思いました 。

重ねて、今回の場を提供してくださったアスト/asto滝沢さん、ワークショップに同席いただいた十日町市、新潟県の職員のみなさま、本当にありがとうございました!!



番外編:十日町をちょっとご紹介

今回のワークショップ期間中、SSDCスタッフがTwitterにてレポートを投稿していました。そのレポートを少しご紹介します!
その他の投稿は、SSDC公式ツイッターをご覧ください。

SSDCスタッフが十日町を訪れる前日に雪が降っていたようで、駅のホームからいきなりの雪景色❄
でも、滞在中はずっとお天気に恵まれ、春を思わせる暖かさで過ごしやすい気候でした。



SSDCの活動について

SSDCは「人と社会の幸せな未来のために」を理念に、社会課題解決や夢の実現のための事業創出を目指して2019年に設立された一般社団法人です。

↓ SSDCの活動記事はこちらからご覧ください


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