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サンゴが暮らせる海に。海の豊かさを守り抜く。

サンシャイン水族館SKY CIRCUS サンシャイン60展望台の運営・管理のほか、WEB事業などを行っているのが、株式会社サンシャインエンタプライズです。
その中で私は水族館・展望台の催事企画、宣伝販促などを担当する部署に所属しているのですが、水族館で行う特別展などの企画・宣伝のほかに展示生物の飼育管理も自分たちで行っています。

水族館の役割とサンゴプロジェクト

そもそも“水族館”の役割として「種の保存」「環境教育」などが掲げられており、生き物の多様性や海洋環境保全の啓発活動など、サンシャイン水族館はオープンから40年以上に渡り、その役割を担い続けています。

2006年より継続実施している「サンゴプロジェクト」は、大切にしている軸のひとつ。プロジェクトがスタートした当初は、もちろんSDGsの考え方はまだありませんでしたが、地球環境保全は注目されており、生物関係者や学者がサンゴの危機に警笛を鳴らしていたものの一般の人にはそれほど認知されていないのではないかと感じていました。だからこそ、水族館がサンゴ保全に対するメッセンジャーとしての役割を担う必要があると考えました。

サンシャイン水族館で育てている沖縄県恩納村のサンゴ

環境問題は、地球規模で考えなくてはいけない大きな問題でもあり、一人ひとりの生活を見直すなど、自分事として捉えることも大切です。SDGsの目標14「海の豊かさを守ろう」という共通の目標に関して、水族館はアミューズメントの要素を活かし、お客様一人ひとりが“楽しみながら学べる”という強みがあります。

本プロジェクトが目指す最終ゴールは、地球環境が改善しサンゴがいきいきと暮らせる海に戻ること。これまでに培った飼育技術やノウハウをほかの水族館や研究施設とも共有しながら、今後も取り組み続けていきます。

そしてこれからも、サンゴや海洋生物だけにとらわれず、様々なプロジェクトや企画を通して、皆さまが生活の中で環境について考えたり、意識したりするきっかけづくりができたらと思っています。

サンシャイン水族館が管理しているサンゴの産卵(恩納村の海中)(2020年6月)
恩納村の海中でのメンテナンス作業

株式会社サンシャインエンタプライズ
鶴橋 梓 Tsuruhashi Azusa

子ども時代のペンギン好きがきっかけで、水族館勤務を目指す。水族館での様々な生き物の飼育を通じて、自然の魅力にあらためて感動。ダイビングなどのフィールド観察だけでなく、最近は道端で見られるコケ植物にもハマりはじめてきた。

サンシャインシティ サステナビリティサイトhttps://sunshinecity.jp/file/official/sustainability/