SNSを辞めたら起こったこと.

SNSを(ほぼ)辞めてみた。

元はSNSに住んでいた側の人間だったけど、ぐぐっと精神的に落ちた時期があってそれを機に上手にSNSとの距離感を保てるようになった。すっぱりと断ったというより、2年くらいかな?かけてじわじわ距離を置いて今日にいたります。

SNSを絶ったらこうなるかも?というn=1の検証記録として書いてみよう。


SNSは素晴らしくて好き

以前はTwitterのタイムラインを一通り眺めた後インスタのストーリーズを消化して、またTwitterを開く、みたいな事を平気で何度も繰り返すような状態。

大学生の時から身の回りで起きたことはXで報告しないと気が済まないし、何か起きそうならストーリーズを起動して撮影してすぐに投稿する。それは社会人になっても変わらず、何に突き動かされていたのか。

SNSでの発信=承認欲求みたいに短略的に語られることが多いけど(これも文字制限を導入したSNSのせいなのかも)SNSを使った発信は承認欲求という言葉だけで終わらせられるほど単純ではないと思っていて、SNS上でメンションし合ってそれを引用して投稿したり、投稿への返信やコメントから始まるDMだったりなんかは間違いなく平成中期から令和にかけて徐々に醸成されてきた画期的な対人コミュニケーションの形であり、素晴らしい文化であると断言しちゃえる。そんなSNSは結構好き

じゃあ、いつからSNSが気持ち悪くなってきたのか

「ビジネス」の視点が絡んできたあたりからSNSが気持ち悪くなってきたなという感覚がある。いやもう少し正確に言うと「ビジネス」とも言い難い個人レベルのお金稼ぎごっこ、なんていうと語気が強くなってしまうけど、それが本格的にSNSを使い始めたあたりから。

アテンションエコノミーはとても危険で取り扱いには細心の注意としっかりとしたガイドラインが必要だということにみんな薄々気付いていながらプラットフォーム側が早期に大きく動けなかったよな〜とは思う。やりたい放題できる環境を提供してしまった?

結果的に「自分に現金収入が入る為なら他人が損しても騙すことになっても構わないし、収入の対価として相応の価値を生み出す必要もない」というプロトコルで生きてる人達の存在をSNS上で多く目にするようになってしまったことが気持ち悪さの原因の一つではないかなぁと思っている


 別の側面で言うと、単純に一つのSNS利用者の総人口が増えすぎた結果、昔のネットコミュニティにはそれぞれ必ず存在していた暗黙の了解やコミュニティルールみたいなものが適用されなくなってしまい、さらにはアルコリズムによって見るものを選べなくなってしまったことで、SNSに脳みそをハックされはじめたのも気持ち悪い。

SNSは素敵なコミュニケーションツールから、僕たちの日々の退屈な時間を消費するための気晴らしとして今一番ちょうど良いものを提供してくれるマシーンになった。

脳みそから追い出したい


今思うと、脳内の情報整理が苦手な自分は暴力的に流れ込んでくる情報を上手に整理して保存したいものだけを保存するという作業ができなかったんだなと。

加えて意志が強い方ではないし、脳みそのキャパも多くない自分にとって今の時代のSNSは百害あって一利しかない。

一利しかないなら百害を捨てて他の所で三利くらい増やそうかなと思いました。

今はアプリの削除まではしていないけど、XもInstagramもほとんど開かないし、むしろ開きたくないまである。DMの確認に開く程度。Threadsだけはなんか丁度良くてぼちぼち使ってます。


SNS辞めてからどうなった?

本題までが思っていたよりも長くなってしまった…

最後の最後にめちゃくちゃシンプルだけど
SNSから離れて、本を読むようになりました

といっても全然読んでいなかった今までと比較してという程度ですが。
SNSからインプットされる情報量が減ってメモリに余裕が生まれたのかな。

成人してから定期的に思う。本ってすごいな、ちゃんと情報が整理されてる。しかも長文で。決まったテーマで物語が進んでいくし、途中で余計な情報や広告や通知も挟まらない。ブックオフで100円払えば数時間楽しめる。コスパ良。

頭のいい人はネットやSNSからうまく情報を得て上手に脳内で整理できると思うけど、自分には無理だったみたいでした。
脳内の情報整理や紐付けが苦手な人はネットより書籍から情報を得た方が良いよなぁ。

頭の良い人以外は本読んだ方が良いかもっていうなんかおじさんが言ってそうな結論になってしまって嫌な気持ちになりました。

終わり




SNSは嫌いじゃないので、良い感じの距離感を保ちながら上手く付き合っていけたら良いなぁ

こんな記事書いておいて、人間はなんて矛盾している生き物なんだと思いますが、実は最近Xのアカウントを新しく一つ作りました。本当にみたいものだけをみる用に。

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