15個下の年代と接触した時の感想
もう少しだけ勇気があれば、あの時、もう少しいいように立ち振る舞うことが出来たんじゃないかなと、思うことがある。
気持ちだけ先走って、結果は伴わなかったけれど、あの時はまず行動を起こすことが大事だったんだと、そう思い返すことがある。
自分が生きてきた、その足跡を振り返ってみると、もっと強く踏み込めばよかったのにとか、そんなに深く踏み込まなければよかったのにとか、色々と思うことがある。
ただ年を経るにつれて、その時に感じた瑞々しい感覚は胡散霧消して、散り散りになって、跡形もなく消えて行ってしまう。
過去を大切にしたい自分と、未来に向かって羽ばたいていきたい自分との間で板挟みなったとき、どちらに重きを置くべきなのか。
考えるまでもないようなことに、ついつい時間を割いて、必死にどちらが正しいのか考え込んでしまう。
何かを判断するときに、正しさを基準にするのは危ういだろう。正義は、誰にとっても各々に構築されるものであって、普遍的に、誰にでも通用するものはない。
であれば、何を基準にして生きていくべきなのか。つまるところ、基準など必要ないのだと思う。
その時その時に、そこで生きている、感じている、考えている自分が全てなのだと、受け入れることで花開くものがある、
そう確信した、冬のある寒い日の夜の話である。
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