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青年海外協力隊 生活編 #8「ソナコロニアル散歩とチョコレートづくり」

 最近noteを書くのをさぼっていたので、書きたいテーマが少しずつ貯まってしまっている所です。ということで、今日は2週間前の週末のことを書きたいと思います。(こう考えると、だいぶさぼっていますね…)

 先日(もう2週間以上前ですが)同期隊員と一緒にソナ・コロニアルへ行ってきました。ドミニカ共和国に来てもう2か月以上経ちましたが、久しぶりの観光客気分を味わうことができて、充実した1日になりました。

1. Casa de tostado

 トスタード一家が暮らした邸宅で、照明が燭台ではなく、石油ランプだったことから、19世紀の貴族の家だと思います。(オーディオガイドを全部は理解できなかった…)足踏ミシン、アンティークっぽい家具、石油ランプ。ちょっと今の時代に近づいてきた生活の様子が感じられました。

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2.ソナ・コロニアルを散歩

 前回来たときは、目的の場所以外は歩き回らなかったので、パルケ・インディペンデンシア(独立記念公園)まで、お土産屋さんを横目に見つつ、お散歩しました。建物の中には、ドミニカ共和国独立の英雄、ファン・パブロ・ドゥアルテ、フランシスコ・デ・ロサリオ・サンチェス、ラモン・メジャの銅像と棺があります。

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 その後も歩き回って、教会や病院として建てられた建物(今は原型はとどめているものの、廃墟のよう)を見たり、まさに南国と言えるような色鮮やかな緑の鳥を見つけたり。廃墟の隣のコルマドではスタンドバイミーの曲がかかっていて、あまりにもその風景にぴったりだから、ノスタルジックな気分になりました。

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3.アルカサル

 アルカサルは、コロンブスの息子のディエゴ・コロンブスが実質的にドミニカ共和国を統治する際に建てた邸宅で、その後もコロンブスの子孫が3代に渡って生活していた建物です。スペイン植民地時代、1514年に4年の歳月をかけて建てられたこの邸宅は、損傷が激しかったものの、20世紀に入って行われた大規模な修復工事によって、現在の形になったそうです。

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 館内はゴシック様式の豪華な造りになっており、食堂、寝室、楽器が置いてある音楽室など、当時の生活を再現した部屋が公開されています。

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 ディエゴ・コロンブスの寝室には、象の皮で作られたというアフリカ産の箱が置いてあったり(「宝島」を読んだばかりだったので、私には海賊船の宝箱にしか見えなかった)、時代(中世)を感じるヨーロッパ絵画や書物、調度品も展示してあったり、先に見学した邸宅とは時代が異なる感じがとても興味深かったです。

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 さすが、アーチ型の柱があるバルコニーなんかを見ると、アンダルシア地方の建築物に似ていて、イスラム建築の影響が感じられました。

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4.オサマ要塞

 総督ニコラス・デ・オバントの命により建築されたオサマ要塞は、サント・ドミンゴの設立と共に建築されました。ここは、海賊の襲撃から街を守るために建てられ、オサマ川に隣接する所に見張り台があります。また、大砲も海の方に向けて設置されており、防衛の拠点だったことがわかります。
 サント・ドミンゴにはマンションなどの高層ビルはあるものの、見晴らしの良い場所というのはなかなかないので、初めて上から街を見下ろした気がします。(と言っても、高さはせいぜい20mほどなので、そんなに見晴らしが良いわけではありませんでした。残念…)

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5.ランチ

 ランチはパルケ・コロンの近くのイタリアンレストランへ。決して安くはないけど、たまにはこうして息抜きするのも必要と言い聞かせて、ピザをおいしくいただきました。
 この後、チョコレートミュージアムでチョコづくり体験の予定があったので、ランチの後にそのままカプチーノとティラミスでティータイム。なんて、幸せな時間…

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6.チョコレートづくり

 ドミニカ共和国は、カカオが取れる国の一つで、ソナ・コロニアル内にもカカオミュージアムがあります。今回の散歩のメインは、そこで実施されるカカオからチョコレートを作る体験に参加すること。結構クセのある英語を話す陽気なお兄さんと一緒にチョコレートづくりをしてきました。
 最初は、カカオビーンズを選び、フライパンで煎ります。

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 最初は茶色だったのが段々と黒っぽくなりました。

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 アツアツのカカオビーンズの皮をむき、中身を皿へ。この時、むいた皮は使わないと思っていたら、この後使うと言われて、散らかった皮を慌てて回収。皮はシナモンなどの香辛料と一緒に煮たてて、カカオティーになりました。カカオティーはマヤで飲まれていたそうです。

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 次は、ビーンズをつぶします。結構固いので、力が必要。3人で一生懸命つぶしました。

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 その後、さらにビーンズを細かくする機械へ。この機械で豆を挽くと、段々とチョコレートっぽい良い香りが。ちなみに、私たち3人の豆は機械で挽きましたが、お兄さんの分は挽く必要がなかったみたい。さすが…

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 機械で挽いた豆をさらにつぶします。段々と油分がでてきて、まとまりがでてきました。これを泥団子のように丸めてアルミホイルに包んで、チョコレートドリンクの元の出来上がり。これをミルクや砂糖と一緒にぐつぐつすると、ホットチョコレートになりました。

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 さあ、ここからがチョコレートづくりの本番。チョコレートドリンクを飲みつつ、テンパリングです。へらのようなもので、チョコレートを広げては集めを繰り返し、型に流し込みます。カカオニブなどのトッピングをして、冷蔵庫へ。

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 チョコレートが固まる間に、カカオの種類やチョコレートの歴史について説明を受けました。カカオの木って主に3種類あって、ドミニカ共和国に生えている木は、少ない方の品種らしい。ホワイト、ミルク、ダークチョコレートの違いなんかも説明してもらいました。
 そうこうするうちに、チョコレートが完成!きちんと箱に包んで、修了書をもらって、終わりです。お兄さん、途中は「僕が先生だから!」とえらくテンション高かったのに、最後はあっさり。笑

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 最後は、飲茶を食べつつ、始まって1ヵ月近くたった活動の近況報告をし合い、充実の1日でした。ソナ・コロニアルはいつも行く場所ではないけど、気分転換のためにたまに行くにはとっても良いところです。

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