見出し画像

【感想】ブルースター読書会vol.13

こんにちは。
作家デビューを目指しながら、音楽と小説で物語を創っている椿雪花です。(自己紹介が長いな)

かなりお久しぶりなのですが、読書会レポートを……。
ちょっと昨年が忙しかったから、なのですが、今年は読書会を盛り上げるためにも頑張ろうと思ってます!

ということで、2022年11月27日に開催した読書会のレポートです。
12月にも開催しているので、そちらのレポートも、また後日。

各回すべて、メモは取っているので、10月以前の回のレポートも書くかも。

ブルースター読書会vol.13 レポート

第13回の読書会は、主催2名以外に
・語り合い枠(本の紹介あり):2名
・語り合い枠(本の紹介なし):1名
・見学枠:3名

の合計6名の方にご参加いただきました!

すっごく嬉しい~!
語り合い枠の方々はリピーターさんで、それもまた嬉しい!
初参加の方にも気軽に楽しんでいただけるように、和気藹々とした雰囲気でやっていけたらいいなあ。


ご紹介いただいた本

今宵も喫茶ドードーのキッチンで。(標野 凪)

一冊目は、主催・椿雪花が紹介した
「今宵も喫茶ドードーのキッチンで。」
です。

コロナで生活が変化する毎日に、少し疲れてしまった人たちが、都会の森中にあるお店「喫茶ドードー」に出会い、癒やされていくお話です。

生活の変化もあり、色んな価値観に触れる機会も増えて、知らず知らず心が疲弊していることがあると思います。
人に合わせよう、とか。世間に合わせよう、とか。

この本に出てくる人たちも、徐々に心が疲れていって、限界が近付いていた。

そんな時に、童話の世界に迷い込んだような気分になる雰囲気の
「喫茶ドードー」で、店長のそろりさんと出会う。

そろりさんの雰囲気や料理に心がほぐれて、前向きになっていく人たちの様子から、元気をもらえました。
色んなものに雁字搦めになった時に、心の余裕を持てると良いな、と思いました。

◎他参加者の感想
・ネガティブになった時に、一呼吸を置くのが大事。喫茶ドードーのように森の中にある「非日常」だからこそ、きっと二呼吸も三呼吸も置けるのだと思った。

・あるドラマで「わたしは幸せになりたいんじゃなくて、幸せに見られたいの」というセリフがあった。
SNSは(椿が、SNSに左右される人の話をピックアップして紹介)「幸せに見られたい」感覚でやっている。だから、悪い面は見られない。良いところばかりを見て、憧れて、振り回されてしまうことがある。

そのほかにも、
「実写化したら、喫茶店の店主・そろりさんは、誰に演じてほしい?」
という質問もありました。笑

だいぶ盛り上がりましたね('-'*)
誰が挙がったかは、書かないでおきましょう。笑

「小説が実写化したら、俳優は誰になる? を語り合う会」もしたら面白そうかもねって話がありましたが、本当に面白そう。

まぼろしハワイ(よしもとばなな)

家族をテーマにした短編集で、ハワイに関するお話を集めたもの。

紹介者さんは、姉弟のお話「お姉さんとぼく」が一番好きなのだそう。

両親を亡くした姉弟が、周囲に支えながら頑張って生きるお話とのこと。
お姉さんは、一人で弟を守れるのか不安だったけれど、弟を立派に育てるのだとか。

◎他参加者の感想や質問
・『キッチン』とどっちが面白い?
→長編読みたいなら『キッチン』短編読みたいなら『まぼろしのハワイ』がオススメ。

この質問、うまく躱したなあ! と思いました。笑
思ったというか、言っちゃったんですけど。

そのほかにも
「林真理子さん、さくらももこさん、よしもとばななさんなら誰が一番面白いか」
という質問もありました。

わたし、ずっと笑っていた気がする。笑

カンガルー日和(村上春樹)

「カンガルー日和」は短編集で、その中から「鏡」をご紹介いただきました。

「鏡」の中には、色んなトラップが仕掛けられている。
と、大変興味深いお話を聞かせていただきました!

例えば、鏡は「裏表」というところで、色々と散りばめられていて……
・舞台の新潟県は「裏日本」
・アルバイトで夜警をしている主人公が見回る時間は、「午後9時」と「午前3時」で、対になっている。
・台風で壊れていたドアが「首振り人形のように『うん、うん』『いや、いや』と言っているようだ」……の表現も、対になっていると感じる。
・右手に竹刀、左手に懐中電灯を持って見回るのも裏表。剣道をやっている人は、左利きになる。だから反対。

剣道をやっている人って、左手に竹刀を持つの???
それは……わからなかった(。・ω・。)

わたしは、村上春樹さんの作品を、ほとんど読んだことがないのですが、ここまで仕掛けがあると言われると……見つけてみたくなりますね。

◎他参加者の感想
・「首振り人形のように『うん、うん』『いや、いや』と言っているようだ」は、「うん」「いや」を英語にすると「YES」「NO」になるから、それも裏表にしているのかな、と感じた。

・タイトルが「鏡」⇒ 色んな仕掛けをすることによって、「鏡の乱反射」を表現しているのでは?

……皆すごすぎない????
わたしは終始、「へー」「なるほどー!」「すげえ」しか口にしていなかった気がする。


ハチドリのひとしずく いま、私にできること(辻 信一)

もう一人の主催・花音美燈ちゃん(舞台役者・ミュージカル女優)が紹介してくれた本です。

「戦争など、世の中の争い事は、一人でどうにかできるものではないけど、わたしが音楽をやり続けることによって、何かが変わるかもしれない」
という思いをブログで書いたところ、ファンの方に、この本を薦められたそう。

お話の中で、ハチドリは森に燃え広がった火を消すために、一滴ずつ水を運び続けていました。

他の動物たちには「そんなことをしても、何の意味もない」と笑われる。けれど、ハチドリは、「わたしにできることをしているだけ」と答えたそうです。

そんな姿に、花音ちゃんは共感し
「わたしも、わたしにできることをやり続けよう」と、改めて思ったとか。

◎他参加者の感想
・「自分たちは微力だが、無力ではない」という言葉がある。わたしがわたしにできることは、地続きですることが大事なんだろうなと思った。


★読書会を終えて

第13回も和気藹々と、楽しい時間を過ごすことができました。
本当に毎回楽しくて、ついつい30分くらい延長しちゃうんですけど。

いつぞや、
「ブルースター読書会は、盛り上がり過ぎて、毎回時間を延長してる。でも、正直なところ、そうなることを期待して来ている」
と仰っていただいたことがあります。

……え、好き。

ほんとに? 延長を期待して来てくれてるの?
じゃあ、今の感じで続けて良い?

と、主催のわたしは皆さんに甘える気満々です。

わたしたちの読書会に参加される方は
「30分は延長するかもな~~」
と思って来てください()

※一時間半経った頃に、退室できるように声掛けはしてます!
※途中退室はOKです。事前に「○時頃に抜けたい」とお伝えいただければ、発表の順番とか、その時間に抜けやすくできるようにお声掛けします!

お会いできる機会を楽しみにしてますよ~!

◎次回開催のお知らせ

次回は
2023年1月29日(日)20:00~21:30
※Zoom
の開催です!

【自由図書】の会になりますので、お好きな本をお持ちください。
たくさん語り会いましょう~!

見学もできますので、お気軽にご参加ください!

お申込みURLはこちら

それでは、またお会いいたしましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?