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腰痛について①~非特異性腰痛のタイプ~


こんばんは、はじめまして。
SS-4 factoryです。
私たちは理学療法士4名から作られた団体です。

各々の得意分野について
毎週土曜日の夜に配信を行っています。
短編やシリーズでも配信しているので、
毎週お楽しみに!

まず初回の今回は、
「腰痛について」
紹介していきます。


腰痛は多くの人がかかっていると言われ、
「肩こり」などと並んで国民病などと呼ばれます。


実際に厚生労働省が平成28年に行った
「国民生活基礎調査」によると病気やけがなどで
自覚症状のある者(有訴者)で腰痛においては
男性では第1番目、女性に関しても
第1番目は肩こりですが、
次いで2番目は腰痛となっています。

このことから腰痛は男女ともに訴えの多い症状
ということが分かり、
症状を訴える人数は年々増加傾向となってます。


誰しもが感じたことがある”腰痛”。
長時間デスクワークを行った後や、
重い荷物を持った後に
感じることも多くあるでしょう。

腰痛は”特異性疼痛”と”非特異性腰痛”に
分けることができます。
特異性腰痛とは、レントゲン検査やCTにて
原因を特定できる腰痛を指します。


特異性疼痛の代表例は、
腰椎椎間板ヘルニアや
腰椎脊柱管狭窄症などです。


一方、非特異性腰痛は原因が特定しきれない
腰痛のことを指します。
特定しきれないというのは
様々な原因が複合的に影響していることが
考えられます。


腰痛を訴えている人の中で、
原因が特定できる特異性腰痛は
全体の15%程度と言われています。


今回のnoteでは腰痛全体の85%を占める
”非特異性腰痛”について解説します。


この非特異性腰痛を予防するためには
まずタイプを把握することが大切です。


この非特異的腰痛は大きく分けると
下記の4つのタイプに分けることができます。


1.筋肉が原因によって腰痛が生じるタイプ
2.前屈時に腰痛が生じるタイプ
3.腰を反らした時に腰痛が生じるタイプ
4.お尻付近が痛む腰痛タイプ

1.筋肉が原因によって腰痛が生じるタイプ

1つ目は筋肉が原因によって腰痛が生じるタイプで、
非特異的腰痛の10%程度を占めています。


このタイプの腰痛は「筋性腰痛」と呼ばれており、
筋肉の使い過ぎや疲労などが原因で生じる腰痛となっています。


筋性腰痛は肉体労働が多い人や
同じ姿勢でパソコンなどを行う
デスクワークの人に多くみられます。

特徴としては痛い場所をピンポイントで探すことが
できるのが特徴となっており、
そのピンポイントの筋肉をほぐすだけで
腰痛を軽減させることができます。


2.前屈時に腰痛が生じるタイプ

2つ目は前屈時に腰痛が生じるタイプで
椎間板性腰痛」と呼ばれており、
非特異的腰痛の40%程度となっています。


このタイプの腰痛は、背骨の椎骨と椎骨の間に
存在する「椎間板」に問題があります。
そのため、前かがみになった場合、
椎間板が圧迫されて腰痛が生じてしまいます。


椎間板性腰痛は背筋が弱い人に生じやすいのが
特徴となっており、日常生活において
猫背の人や長時間前かがみになる
デスクワークの人に多くみられます。


また椎間板性腰痛は揉んだりして筋肉をほぐしても
腰痛が軽減しないことが特徴となっています。


3.腰を反らした時に腰痛が生じるタイプ

3つ目は腰を反らして時に生じるタイプで
椎間関節性腰痛」と呼ばれており、
「椎間板性腰痛」と同じように非特異的腰痛の
40%程度となっています。


このタイプの腰痛は背骨の後ろ側にある椎間関節が
ぶつかることで腰痛を生じてしまいます。


椎間関節性腰痛は洗濯物を干す、
電車でつり革を持つなど
腰を反る時などに生じることが特徴です。

このタイプの腰痛は主に腹筋が弱いため、
日常的な生活において反り腰の姿勢に
なってしまっている人に生じやすくなっており、
女性に多くみられる傾向があります。


4.お尻付近が痛む腰痛タイプ

4つ目はお尻付近が痛む腰痛タイプで
仙腸関節性腰痛」と呼ばれており、
「筋性腰痛」と同じように非特異的腰痛の
10%程度となっています。


このタイプの腰痛は厳密に表すと腰ではなく、
お尻近くにある仙骨のつけ根である
仙腸関節の歪みや炎症が原因で生じてしまいます。


仙腸関節性腰痛のほとんどは
産後の女性に多くなっています。


その理由としては、妊娠中に分泌される
ホルモンの影響により緩んだ仙腸関節の靭帯が、
出産した後も元の状態に戻らないことは原因で
生じることが多くみられます。

では、この非特異性腰痛を
予防していくにはどうしたらよいか。


この点に関してはまた次回に
紹介しますね。
次回もお楽しみに!


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