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ちゃんと食べられるお口かな?②

今回はお子さんの口の成長と離乳食の選び方について、前回の続きです。

皆さんの身近には

・ごはんなどを丸呑みしてしまう
・固いものを噛めずに出してしまう
・口に手を入れて、手で食べ物を移動させながら噛んでいる

そんなお子さんはいらっしゃいますか?

もしかしたらそれは口の成長の未発達からくる問題かもしれません。

今回お子さんの「舌」の成長に合わせて
哺乳の期間、ごっくん期、もぐもぐ期、かみかみ期、ぱくぱく期に分けて考えていく中で、かみかみ期とぱくぱく期に焦点を当てて解説していきます。

前回まで哺乳の期間、ごっくん期、もぐもぐ期までを解説しています。
気になる方はこちらをご参照ください↓

では早速
前回の続きのかみかみ期から解説していきましょう。

④かみかみ期(9‐11か月)

やはりポイントは「舌」
この頃になると舌が左右にも動くようになってきます。
これにより

・食べ物を歯茎の上に乗せる事
・舌じゃなく歯茎で押し潰せる事

が可能になります。

前後、上下、左右の動き


ようやく咀嚼らしくなってきましたね。
このため、もう少しだけ固いものでも噛めるようになってくるのがこの期間です。

※ちなみに歯は1歳程では前歯しか生えてない状態です。奥歯まで生えてくるのは1歳半〜2歳くらいになります。

離乳食では
ご飯は4‐5倍粥。後半は柔らかく炊いたごはんも食べられます。うどんも2‐3㎜に刻んでクタクタに煮て歯茎で潰せる固さのもの。
野菜では人参やかぼちゃ等は5‐7㎜角に刻み、バナナ程度の固さまで煮たものが食べられます。

お魚も5‐7㎜に刻んで煮て蒸し焼きにしたものが食べられます。鶏ささみならひき肉をすりつぶして丸め、とろみのついたスープと1㎝大の肉団子にするといいでしょう。

そしてこの時期の見るポイントは
口の動きが左右対称か非対称か。

これ以前のもぐもぐ期では、
舌と上顎で押しつぶしていたため、周りから見ると口の動きが左右対称な噛み方です。
これがかみかみ期になると、どちらかの歯茎で食べ物を噛むようになります。また下顎を左右に動かしてすりつぶす動きも見られるため、左右非対称な口の動きになってきます。

ぜひ、お子さんの口の動きを確認して見てください。 

もし、まだ左右対称なもぐもぐ期の動きで食べてたら、食べ物をあげる時に、歯茎でつぶせる程度の固さの物を歯茎の上に置いて噛む練習をしてあげるのがいいかもしれません。

絶対飲み込まないよう近くでの見守りを配慮の上で、スルメ等を奥歯の歯茎でしゃぶってもらうのも効果的です。
ここまでくれば離乳食卒業ももう一歩。

⑤ぱくぱく期(1才‐1才3か月)

この頃になるとだいぶ大人と同じ口の動きになってきます。

舌の動きは前後、上下、左右、自由自在に動かせるようになり、歯茎で噛んだものを舌で飲み込みやすくまとめる事ができるようになります。
いわゆる「食塊形成」ですね。
これにより一段と食べ物でむせづらく発達していきます。

大人と同じ自由自在な歯の動き


歯磨きをした際に、よく歯茎とほっぺの隙間に食べ物の残りを見つけるような場合には、舌の動きの練習が必要かもしれません。この際はごはんや葉物等ばらつきやすい物ではなく、少しとろみのついたようなまとまりやすい食べ物で噛んだ食べ物を口の中でまとめる練習をしていきましょう。

離乳食では
ごはんはやわらかめに炊いたものから始めていきましょう。うどんは4‐5㎜の長さで刻み柔らかく煮たもの。
野菜では、人参やかぼちゃを柔らかく茹でて1㎝大に砕くと食べられます。蒸したお魚やゆで卵の卵白も1㎝角に刻めば食べられます。
また、後半であれば1.5㎝角お魚をソテーにして噛む練習にしたり、ささみは茹でて、たたいて繊維をつぶし、1㎝大に切って揚げると噛む練習になります。

奥歯はまだしっかり生え揃わないため、あくまでも歯茎でつぶせる固さのものになります
様子を見ながら大きさや固さを徐々に大人に近づけていきましょう。

いかがでしたでしょうか。
今回はお子さんの口の成長と離乳食についてまとめてみました。

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ここまで読んでいただいた方、本当にありがとうございました。
ぜひ次回も楽しみにしていてください
少しでも発達障害児やその支援に関わる人たちの利益に繋がりますように。
ご愛読ありがとうございました。










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