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自己満足映画感想。『さよならくちびる』

春休みが伸びて、自分の時間を多く持てるようになった大学生が多いはず。そんな暇な時だからこそ、映画で色んな感情に浸って、幸せな気分になっちゃおう。今回は『さよならくちびる』。今大学生の人は見たら好きになる人が多そう。この映画めっちゃいいから見て欲しい。

「音楽」と「感情」

音楽にまっすぐな思いで活動する、インディーズで人気の女性「ハルレオ」のレオとハル。しかし付き人シマが参加していくことで徐々に関係をこじらせていく。解散を決めた全国ツアーの道中、少しづつ明らかになるハル・レオの秘密と、隠していた感情。すれ違う思いをぶつけ合って生まれた曲「さよならくちびる」は3人の未来を変えていく。ざっと内容はこんな感じ。

二人の音楽に惹かれる

『さよならくちびる』この映画何が良いって二人の歌がとっても良い。実際にライブに行きたくなるほどに。歌詞と映画の内容がリンクしているからこそ、さらに映画の内容に引きこまれる。解散するバンドとは思えないくらいの力強さがありながらも絶望感があるみたいなとっても不思議な感覚になるライブでの表情に、本質的に音楽が好きなんだなということが伝わってくる。その等身大の感じが惹きつけられる。

誰にだって訳があって
今を生きて
私にだって訳があって
こんな歌を歌う
全部わかって欲しい訳じゃないけどさ
そういう事だって 言いたいだけ
ーー「誰にだって訳がある」

才能に嫉妬する二人

お互いの才能に嫉妬してぶつかり合う二人は、見てる人の共感を強く感じさせる部分。音楽の才能に嫉妬する「レオ」と自由で人を惹きつける「ハル」。その二人の認めている部分が、恋愛感情が入ることによって嫉妬に変わっていく。二人から三人になることで噛み合わなくなる歯車は、行きていく中で誰しもが経験する難しい感情をそのまま反映しているかのよう。ただ、この映画は、そこで終わるのではなく音楽を通じて自己表現をして最後に認め合えるからこそ幸せな気分になれる。絶望感があった最初のライブから、未来に向かって三人で進んでいく希望が見える最後のライブとの対比と相まってとても心地よくこの映画を楽しめるだろう。

まとめ:自己表現の場所を見つける

今回は『さよならくちびる』を紹介しました。この映画は、自己表現する場を模索している今の自分にとても響く映画でした。文章や写真、動画、音楽、洋服etc…様々な表現の方法がある中で、音楽で表現することの良さを感じられる素晴らしい映画だと思いました。自分のあり方に悩んでいる人に見てもらいたいそんな映画。最後までご覧いただきありがとうございました。




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