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はじめまして、海士町。

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はじめまして。

みなさんはじめまして。葵です。群馬県出身で、現在は東京の大学に通っています。所属は教育学部ですが文化人類学に関心を持っています。地方創生や観光にも興味があります。趣味は何かと聞かれたら上手く答えられないのが常ですが、好きなものはたくさん。マンドリン(イタリア発祥の弦楽器)や現代アート、写真、演劇、詩、珈琲、喫茶店、古着、柄シャツ、色、オムライス、田舎の風景、海、山、一人旅 … 、語り出したらキリがありませんが、いちばんは、考えることが好きです。

突然ですが… 

私は今、島根県海士町にいます。

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なぜ、海士町?

2024年8月1日。「大人の島体験」というプログラムで海士町を訪れた私は、1週間後からTADAYOIというグランピング施設で勤務することが決まっています。海士町とは、島根県隠岐郡に属し、日本海に浮かぶ隠岐諸島の島前地域にある小さな島のことです。承久の乱で敗北した後鳥羽上皇が島流しされた場所でもあり、地元のみなさんは後鳥羽上皇を「ごとばんさん」なんて親しみを込めて呼んだりもしているんだとか。

2ヶ月半もある長い長い夏休み。このまま東京でバイトして、寝て、遊んで、またバイトして…という単調な生活にだけはしたくないという思いに加え、東京から遠く離れた地域で一定期間生活してみたいという興味から、夏休みに参加できる地方でのインターンシップを探し始めました。そんな中出会ったのがTADAYOIでのインターン。担当者の方と面談を重ね「この人と会ってみたい!」と思うように。もともと島での生活や仕事内容に興味があって来島を決めたはずなのに、準備を進めるうちに、なんだか「この人と会ってみたい!」という思いが強くなっていったみたいです。

私は考えることが大好きで普段は散々考えて悩むくせに、物事を選択するときの判断基準は全て【直感と人】。たった19年そこらの短い人生ではありますが、過去の選択を後から振り返ってみたときに思うのは、自分の直感は全て正解だったということ。今までの人生における大きな選択は大抵直感をもとに手に取ったものばかり。というか全部そうなんじゃないかな。深く考えると悩んでしまうから、そうなる前に決断しちゃおう、って。この直感に論理を持たせることは難しいのですが、少し深掘りしてみると、なんだろう、【心が先に持っていかれて、後から身体や行動が伴う】といった感じ?いつだってその直感を支えるのは ”人” 。物事を選択するとき、その中身よりも【「誰と」、「どこで」、何を一緒にするか】を大切にしたいと思っているのです。

現在の私は、「この街でこんなことがしたい!」という、明確な、誰にでも伝わる、数字を使ったような目標は持ち合わせていません。なんだかふらふら漂っていたらTADAYOI、そして海士町に辿り着いた気がします。

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徳島県三好市での気付き

この島に辿り着く前のこと…2024年春、私はふるさとワーキングホリデーという制度を活用して、徳島県三好市に1ヶ月お世話になりました。

あの街でたくさんの人と出会って、たくさん面倒を見て頂いた街のみなさんひとりひとりから、本当にたくさんのことを学ばせて頂きました。その中でも自分にとって大きな影響を与えた気付きはこの3つ。

【人と人との繋がりは目に見えるもの】であるということ。視覚的に目に見えるというより、その存在が確かにあるということを自分の肌で感じた、という点で「目に見える」という表現をしています。

②【黙って同じ方向を向けること】がどれだけ素敵で、難しいことであるかということ。その状態に辿り着くまでには膨大な時間と背景があるということ。

【(自分が求める)人と人との繋がりは、仕事から生み出すものではなく、その地域で一生懸命何かに取り組んで、一生懸命人と関わった、その先にあるもの】であるということ。これは当時「人と人を繋げる仕事がしたい」と考えていた私にとって最も大きな気付きでした。あの街でお世話になった方々には「それは良い気付きだね」「その歳でそれに気付けて良かったね」と言って頂き、言語化できたことに深く感動していたのですが…他の場所ではあまり理解を得ることができず…笑 不思議なものです。笑

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海士町でのテーマ

私が考えることはいつも抽象的で、自ずと目標も抽象的になりがちです。だからこの街を訪れるときも、「○○をやってみたい!○○を成し遂げたい!」といったような分かりやすい目標は持たずにいました。

徳島県三好市を訪れる前に持っていた「人と人とを繋げたい」という思い。自分が求める「人と人とを繋げる」の正体は仕事ではなくもっと先にあると気付いてから、さらなる深みを求めて海士町に漂ってきたのです。

「人と人を繋げること」の正体を、なるべく多く自分の文脈から語れるように。地方創生や観光を手段として選択したいと思うのはなぜだろう。私はどのような生き方・働き方をしたいんだろう。結局私は何がしたいんだろう…。

そんなことをテーマにしながら2ヶ月間ここで暮らします。

いつだって私を突き動かすのは【直感と人】。だから理由なんて、意味なんて。後付けで良いんです。答え合わせができるのは半年後、と思って生きているから。大切なのは、「何をするか」じゃない。【「誰と」「どこで」何を一緒にするか】なんだから。

人と人を繋げるって、なんだろう。💭

「海士でどのような人と出会いたい?」と尋ねられたときに私はすぐ答えが出せず、悩んだ末に「普段からよく考える人と出会いたい」と答えました。帰宅後ふたたび考えてみるとなんだかそれも少し違っているような気がして。確かに考える人とは出会いたいし深く話したいですが、どちらかというと…私はたくさんの人と出会いたい。目の前にいる相手の核に触れたい。その人を突き動かすエネルギーを知りたい。だから、「考える人に出会いたい」というより、「相手の本質を知りたい」の方が正しいと感じています。どのような人と出会いたい、とは少し離れてしまいますが。

2ヶ月という短い時間でいかに相手の本質的な部分に迫れるのだろうか、なんてこともテーマとして持っていて。(これは目標ではなく単なる疑問)具体的な行動としては、島体験の同期をはじめとする様々な人とたくさん話したいです。

そんなことを考えながら、日々暮らしています。

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別に考えることが好きじゃなくたっていいんです。あなたが真剣に考えていること。悩んでいること。一生懸命取り組んでいること。過去に経験してきたこと。どうして海士町を訪れたのか。今頑張っていること。これからやりたいこと。なりたい自分の姿。【私とあなたにしかできないこと】。ただそんなことを聞きたいだけなんです。ただ深い話がしたいだけなんです。

ただ【貴方の中身】を、知りたいだけ。

あなたのおはなし、聞かせてください。

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🌟オマケ
私、「楽しい」は薄っぺらい感情だと思っていて。薄っぺらいというと、なんだか私が楽しいという感情を揶揄しているかのように聞こえもしますが、別にそれが悪いことだとは思っておらず、むしろその薄さにこそ価値があると信じています。まぁそんなことはどうでもよくて。私はこういう話がしたいのです。「なぜ」を深く掘り下げたいのです。

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