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脳地図

昔、コルビニアン・ブロードマンという医師がいました。

伊能忠敬が日本地図を作ったように、この方は「脳地図」を作ったといわれています。

脳に番号をふり視覚的に分け、部位ごとの機能の違いを分かりやすくまとめたんです。

脳の地図。
そんな地図から、今日は言語を司っている【22番】【44番】について紹介します。

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脳の地図


失語症には2つのタイプがある

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脳は部位により役割が決まっている


脳梗塞や脳出血で、
緑のウェルニッケ野【22】という部位が損傷されると「感覚性」の失語になります。

水色のブローカ野【44】が損傷されると
「運動性」の失語になります。


①感覚性失語=ウェルニッケ失語とは?

言語や話を聴いて理解する能力が障害がされます。
一方、話し方は滑らかでリズムやイントネーションなども問題がないことが多いです。

そのため、こちらの問いかけの内容を理解しないままの返答になりますので、会話のキャッチボールがなかなかできません。
傍から見ている方は、流暢に話してますので障害があるのかどうか一見分かりにくいかもしれません。

②運動性失語=ブローカ失語とは?

言葉を聴いて理解する能力は保たれる一方、話す際にたどたどしくなったり、音が歪んでしまったりします。

そのため、こちらの問いかけに対する返答はズレないことが多いですが、聞取りにくい発音になったり、間違えた発音をしてしまったりします。
話しにくさが伝わるので、「あっ障害があるんだな」って分かります。

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失語症のタイプ


分かりやすい動画がYouTubeにありましたので紹介します。



今回紹介した番号以外にも、それぞれの番号には、それぞれの機能があります。
これを脳機能局在論(のうきのうきょくざいろん)と言います。

そんな脳の局在性(脳科学)とテクノロジーを組み合わせて、今、新しい治療が次々と開発されています。



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