やさぐれ日記 #100 女子高生
親友、と最も呼べる友人と久々に会った。
年甲斐もなく、人気のないファミリーレストランでただただ話した。
夫婦は取り敢えず平穏だよ、相変わらず色恋のネタはないよ、新しい職場は平和だよ、仕事は相変わらずだよ、私は毎週釣りに行ってて、私はまた新しくアイドルにハマって、あの子かっこよかったよね、今戻るならもっと恋愛頑張るよな…
毎回同じような、でも少しずつ違う会話。
どうでもいい掛け合いだけど、時々周りを忘れるほど笑い転げて、最終的に涙でアイシャドウがぐちゃぐちゃになるのがお決まりだ。
斜め後ろの席で、制服を着た女子高生2人が、同じように笑い転げていた。
すっぴんだった顔は化粧をしているし、食べるパフェは豪華になったけれど、私たちは今日も女子高生だった。
シワが増えても、白髪が増えても、猫背になっても、私たちはこれからもきっとずっと、女子高生なのだろう。
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