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ヘアデザインはデザインなのか
デザインの専門学校でデザインの基礎を少しずつ学び、デザインの会社で実戦から、知識、考え方、技術をひたすら吸収してきた。
デザインってなんだ?
よく分からない。を何度も経験して、
少しずつ理解して、また分からなくなって、
今もデザインってなんだ?を考えながら
デザインを考えていく。
今は、「ヘアデザイン」というデザインを
主に行い、その中の更に「メンズカット」というカテゴリーで表現をしている。
1時間(メニューによって2時間)という
時間軸の中でカウンセリングから形にするというのは中々スリリングで楽しい。
今までやってきた空間デザインというカテゴリーの中ではあまり無い時間軸に、デザインといってもこんなに時間の差があるんだなと、学びの多い毎日だ。
ヘアデザインと空間デザイン
全く違う領域のようで、自分の中ではやっていることは変わらなくて。
考えるプロセス、大事なポイント、など
意識することはどちらも同じなので、
仕事が変わっても表現の手法が違うよね。
くらいにしか考えてないので、どちらも
楽しめてるのはデザインが好きなんだな。というところに繋がるのかもしれない。
それはデザインなの?
普段サロンで働いていると、色々な美容師がいて、色々な表現を持っていて面白いなぁと思いつつ、疑問もいくつかある。
例えば、
「デザインのコンセプトはなんですか?」
と聞くと、
「これはこのカットをして、カラーは〇〇を使って、仕上げに〇〇をつけた!」
「、、、はい。」
となる。
知りたいのは、手法でなくて(それは見れば分かる)なんでそうしたのか?が知りたいのに、
美容師になって9年程経つが、そこを話してくれる人にまだお会いできていない。
そこで思った。
ヘアデザインはデザインじゃないのかも
一番大変で、一番大切で、一番楽しいたころ
自分はそこのコンセプトにあたるところが
全くデザイナー時代分からなくて、一番苦戦したが、勤めていたデザイン会社がそこをとにかく大切にしていたのが、今思うと本当に有難い。
「色、形、素材なんてなんでもいいんだよ。
なんでそれをやるのかが大切なんだよ。」
というのは言われて、今でもずっと大切にしているアドバイスだ。
ヘアデザインの領域にいても表現の際は、
そのデザインのコンセプトを大切にする。
ヘアデザインにそんなもの要らないよ。と
仮に言われてもそこはブラさないでやりたいと
思う。
だってそんなのデザインじゃないもの。
美容師が、建築を訪れたり、ファッションを参考にしたりと、他業種からインスピレーションを受けることはあるが、逆はない。
デザイナーがなんかアイデアの参考にヘアカタログを開くことはあるだろうか?
少なくてもデザイナー時代、そんなシーンを見た事ないし、やったこともない。
なんかそれは単純に悔しいし。
その分、まだまだ可能性もあるように思う。
そんな業界にならなくてはいけないとかは
無いけれど、少なくても私を頼ってくれる方達にはヘアデザインという可能性を伝えたいし、
感じて頂きたいなと思う。
デザインでも仕事でも、何かを
感じとってもらえる空間を美容を通じて
伝えられる人になっていきたい。
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