「就・転職の必須アイテム、自分に合ったものを選んでいますか?」
社会保険労務士の山地です。
新卒で初めて社会人になるとき、結婚や出産など人生のライフイベントを機に退職して再就職するとき、自分の可能性を見つけて新たな仕事にチャレンジするときなど、いまや転職も当たり前の時代になりました。
就職するとき、転職するときの必須アイテムと言えば、履歴書ですね。履歴書と聞いて、ああ、あれね!と皆さんがイメージするのは最もオーソドックスなJIS規格の書式ではないでしょうか。
日本法令 労務11
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このJIS規格の書式は厚生労働省が推奨している書式です。
これを利用してももちろんよいのですが、弱点もあります。
学歴・職歴欄が広いために空白が多くなってしまうのですね。
履歴書は自分という「商品」を知ってもらい、採用する企業側が購買意欲をそそられるように、しっかりと情報を盛り込んだほうがよいのです。ですから空欄を目立たせたり、「特になし」といった記載はできるだけしないしようにしたいのです。
社会人としての経験が浅い人や若年者にはコチラの書式が向いています。
日本法令 労務11-4
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これはJIS規格の書式が、学歴・職歴欄や免許・資格欄に多くのスペースを割いているのとは対照的に、書式の半分が自己紹介書になっています。
職務経験があまりない人の場合は、職務経歴書に代えて得意な学科や趣味・スポーツ、健康状態などを自己紹介書として記入し、仕事に対する適性があることをアピールしたうえでどんな人物なのかをより知ってもらえるようになっています。
また、転職者向けの書式としてはこんなのもあります。社会人としての経験が長い人に向いています。
日本法令 労務12-14
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この書式の特徴は
学歴欄は最終学歴のみ記入するようになっています。
免許・資格欄以外に「特記事項欄」があるので、能力やスキルをアピールできます。
特筆すべきは、採用担当者が知りたい情報を記載する欄があるということです。
採用担当者が知りたい情報とは、
前職を退職した時の給与額
希望給与
退職理由
出社可能日 などでしょう。
市販の履歴書はほかにも女性専用やパート・アルバイト用、中高年のためのものや職務経歴書入りなど実に様々なものがあります。
採用試験を受ける際、面接時に履歴書を持参すればよいのであれば、履歴書の体裁が少々見劣りするようなことがあっても、面接でカバーできるかもしれません。
しかし、面接の前に書類選考があるなら履歴書が面接に進めるかどうかのカギを握ることになります。
履歴書は後の労働契約につながる重要な公式文書です。事実を記載し、簡潔に体裁よく作成しなければなりません。
自分の特徴をしっかりアピールできる、自分に合ったものを選んでぜひ就労へのステップにつなげていただきたいと思います。(*^_^*)
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