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#045 王陽明の教えと、それを現代ビジネスに活かす方法

王陽明は、明代の中国で活躍した儒学者で、その思想は「陽明学」として後世に大きな影響を与えています。日本にも多くの陽明学を学ぶ者がおり、彼の教えは現代でも多くの人に読まれ、学ばれています。では、なぜ日本で王陽明の教えが支持されているのでしょうか。

王陽明の思想は、単に知識を学ぶだけでなく、それを行動に移すことの大切さを強調しています。また、自分自身の心を磨くことで、真の知識や智慧を得ると説いています。このような実践的な考え方は、日本の武士道精神や、今日のビジネスの現場でのリーダーシップにも通じるものがあると感じられるため、多くの人が王陽明の教えに共感しているのです。

そんな王陽明の教えの中から、特に現代のビジネスマンやリーダーにとって参考になるものを3つ厳選しました。

教え1: 「知行合一」(ちぎょうごういつ)

ただ知っているだけでなく、それを行動に移すこと。言い換えると、知識だけを増やすのではなく、実際にそれを生活の中で使うことが大切だという考えです。

◽️現代のリーダーとしての取り入れ方:新しい情報や技術を学ぶことは大切ですが、それを実際の業務やプロジェクトにどう取り入れ、活用するかがキーです。

◽️声かけの例:「新しい情報を学んだら、どうやって実際の業務に取り入れるか、一緒に考えてみましょう。」

教え2: 「致良知」(ちりょうち)

人は生まれながらにして良心を持っているという考え。自分の心の中に答えや真実があると信じ、それを追求することが大切だと説いています。

◽️現代のリーダーとしての取り入れ方:ビジネスの判断や方針決定の際、外部の情報や意見だけでなく、自分の直感や信念にも耳を傾けることが重要です。

◽️声かけの例:「どう思うか、自分の心の声をしっかりと聞いて、それに基づいた判断をしてみてください。」

教え3: 「破邪顕正」(はじゃけんせい)

邪な考えや行動を取り除き、正しいものを明らかにすること。つまり、誤った考えや行動を正すことの大切さを説いています。

◽️現代のリーダーとしての取り入れ方:間違いや誤った方針を繰り返さないためにも、常に自分自身や組織の行動を振り返り、正しい方向に修正していくことが求められます。

◽️声かけの例:「間違いは誰にでもある。大切なのは、それを正し、次に活かすことです。」

王陽明の教えは、単に知識を増やすだけでなく、それを実際の行動や生活にどう取り入れるかを重視しています。現代のビジネスシーンでも、このような実践的な考え方やアプローチは非常に価値があると言えるでしょう。

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