ダブルミラクル、池江選手と古賀選手の優勝

 ドラマを見ているようだ。白血病治療開始から、2年2か月。見事に水泳界のホープに返り咲いた「池江璃花子」さん。そして、柔道全日本体重別選手権で初優勝した故古賀稔彦さんの息子「古賀玄暉」さん。同じ日にスポーツ界にドラマティックな歓喜を呼び起こした。

 池江選手が、白血病の治療から世間に姿を現したときには、痩せた肢体に驚いたが、もう筋肉も十分戻って完全復帰と言っていいのではないだろうか。競泳の日本選手権で日本一の泳ぎを見せたのだから。こんなに短期間でトップアスリートに戻れたのは、本人の強い意志と努力に違いない。その精神力に脱帽する。そして、この復帰劇は血液がんの治療をしている者たちに大きな勇気を与えてくれている。

 古賀選手も、父親を亡くしてからわずか10日。悲しみを乗り越えての初優勝。何も恩返しができなかったので、なんとしても優勝したかったという。しかし、親譲りの柔道センスがなければ全日本で優勝することは難しい。これまた本人の常日頃の努力が実ったものだろう。親をがんで亡くした者たちに元気を与えてくれた。

 二人とも、泣きじゃくりながらのインタビューにもらい泣き。本人の感激もひとしおであろうが、多くの闘病者やその家族に感動と勇気を与えたのは間違いない。わたしもその一人だ。心から奇跡的なお二人に感謝をしたい。本当にありがとう。そしておめでとう。

貴重なあなたの時間を、私のつたない記事を読んでいただく時間に費やしていただきありがとうございます。これからも、地道に書き込んでいこうと思いますので、よろしくお願いします。