ゲノム編集トマト、来春実用化へ。血圧降下作用に期待だが。

 新聞報道によると、筑波大学発のベンチャー企業「サナテックシード」などが、11日ゲノム編集技術を使い血圧降下成分を多く含むように改良されたトマトの苗を、来春から家庭菜園向けに提供すると発表したそうだ。

 国内初のゲノム編集食品として実用化されることになる。当面インターネットで希望者に無償で配布されるとのこと。トマトは、比較的栽培しやすい野菜だ。ただなら、いただいて育ててみたくなった。ほったらかしにしている親の残してくれた畑に植えてみようか?1時間半もかかる遠方なので、植えても枯らしてしまうかもしれないが・・・。

 がん治療の副作用で血圧も上がり気味。降圧剤まで使う必要はないが、若いころから血圧は比較的高い方だった。上は150ほどあり、健康診断のたびに眼底検査や心電図検査を課されていた。その後、ジョギングが高じてマラソンを趣味としだしてから、若干低下した。それでも上は130台。がん治療を始めて、入院中はじっとしているからか、平均して120程度まで下がったものの、退院後は160程度になることもあった。ようやく落ち着いてはいるが、血圧は血液の流れ具合を表すというから気になるところ。主治医の勧めもあって、血圧計を買って毎朝晩測定値を記録している。冬場になり、朝起きたときの血圧は高い傾向が続いている。

 気になるのは「ゲノム編集」。どういうことか調べてみた。品種改良で使われる一般的なゲノム編集技術は、「生物が持つゲノムの中の特定の塩基配列(DNA配列)を切断すること」だそうだ。生物には切れたDNAを修復する仕組みがあるが、たまに間違いが起こる。この「ゲノム編集技術で特定の場所を集中的に切れば、結果的にそこに突然変異を起こすことができる」というわけだ。「ゲノム中のどこに突然変異を起こさせるかを予め決めることができる」のが、自然の突然変異やこれまでの人為的な突然変異技術とは異なるゲノム編集技術の大きな利点だそうだ。

 つまり、意図的に特定のDNA配列を切断し、突然変異を起こさせる技術ということになるだろうか。健康上問題ないのか心配なところだが、専門家の調査会が販売してよいと判断したという。血圧降下作用のある「GABA(ギャバ)」を通常の5倍含む。同社によると、狙った以外の遺伝子は改変されておらず、新たなアレルギー物質や人体に有害な物質は生じていないとのことだ。ここまで言われても、心配にはなる。品種改良と同列に評価され、安全審査もなく、表示義務もないとなれば、さらに不安になる。

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