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社会人で楽しく働くために必要な学力

~小学○年生の学力で活躍できる~

鹿児島で社労士をしています原田です。
 学歴社会と言われて久しいですが、自分の体験した様々な職種や、社労士で向き合う多くの職種に接する中で、学校で学んだものを活かす場面が非常に少ないことを感じます。

 そのため一部では、授業に「古文はいらない」「歴史はいらない」「高等数学はいらない」とか飛躍した話まで持っていく方もいるのですが、その分野が必要ない人がいるのは確かですが、必要な人もいるので、単純に必要ないと断言すべきではないと思います。

 そもそも社会人として楽しく働くために必要なのは、どの程度なのでしょう?私は楽しく仕事をするために必要な要素として、
・一定以上の仕事がきちんとできること
・できれば人よりできること
・それが誰かに認められること
だと考えています。できない仕事を延々とさせられるのは苦痛です。きちんとできるようになり、それが同期や会社の中でもできる方であれば、本当に楽しいです。更に上司や顧客や家族や友人に認められるような仕事ぶりであれば、充実していると感じるでしょう。

どんな仕事でも使う学問とは

 最低限でも小学校・中学校は卒業するはずですが、公立高校入試の試験問題5教科を全問満点取れる社会人はそうそういないでしょう。むしろ中学生時代に非常に優秀であったとしても、その分野の学問から離れて年月が経つと解けないものです。
(だから就活時のSPI試験も事前にやってみないと解けなくなっている事実に気付かない場合も多い)

 社会人として絶対に必要な知識として、
・簡単な計算はできて欲しい
・簡単な作業マニュアルは読めるようになっていて欲しい
ぐらいは、様々な場面で求められます。

簡単な計算とは?

ほとんどの仕事では、足し算、引き算、掛け算、割り算を使います。
「私の仕事では、それすらほとんど使わないですよ」と言う方がいます。
例えば美容系や芸術系とか。

しかし、仕事で直接算数を使わなくても、
・ちょっとした計算ができないだけでバカにされる
・レベルの低い詐欺や嘘に騙される
・目標達成のための管理ができない
・工作や料理で失敗する
・金銭管理ができない
等の様々な場面で損をしたり、能力を低く見られたりします。

そのために必要なものは、四則演算や簡単なグラフが作れたり、ものの単位を理解していることが重要です。

つまり、社会人として「まともだな」と思われる程度の計算能力は、
小学4年生程度です。
また、企業の管理職でも、この程度で十分な場合がよくあります。(むしろできない場合だと、本人も会社にもあまりよろしくなかったりします)

簡単なマニュアルが読める程度の国語力

 次に国語力を見ていきましょう。
国語の学習指導要領から見ると、
漢字:6年生程度までは良く使う漢字が多い
敬語:6年生程度で使える
読解:4年生程度で可能
会話:相手の気持ちを理解できる程度が6年生
ということで、会話が少なくて十分なビジネスや役職なら、小学4年生
会話が多いビジネスや役職なら小学6年生
程度の学力が必要です。

小4ぐらい読めれば、難解でないビジネス書ぐらい読めます。逆に小4ぐらいできないと、本を読んでレベルアップが厳しくなります。

他の学科はどうしましょう?

 他の学科は好きなら学べばいいし、知らないより知っているに越したことはありません。何でも知らないよりは、知ってる方がいいです。

 様々なことを知っていると、それらの組み合わせで、より多くの発想が生まれてきたり、豊富な話題で回りを楽しませたり、頼られる存在になったりすることができます。

 仕事に関係ある分野は、学ぶ必要があるので、きちんと勉強しましょう。

楽しく仕事ができるために必要な学力とは

 基本は、小学4年生程度です。それも国語と算数だけ。
それだけで社会人として
「頭が悪い」「能力が低い」と思われる可能性は非常に低くなります。

 管理職まで目指すなら、小4の算数に加えて、国語だけ小学6年生レベルの学力でほとんどの業務に支障がありません。

 そしてそのぐらいできると、基本的に何の仕事をさせても、ある程度のことはできます。むしろ小4ぐらいを100点取れないまま放置している人が多いので、「できる人」分類される可能性さえあります。結構な高学歴でもできなくなっている人は案外多いのです。

だから、小学4年生の国語と算数は100点取れるようになりましょう。
就職する前までにできればベストですが、企業で活躍したいと思ったら、いつでも追いつけます。

いちおう個人的に「小学4年生最強説」と命名しています。
これぐらいできると、初めての職種でもある程度早く覚えてくれる傾向があります。

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