見出し画像

厚生労働省のホームページを見る/案内する前に一旦読んでほしいnote

厚生労働省のホームページは正直、もともとそこまで見やすくはありません。

そして、今回の新型コロナウイルス感染症Covid-19)に関する情報はさらに探しにくいです。

助成金含めた支援策一次情報を取りにいこうにも、拡散されている図表やPDFがどのページからダウンロードできるのかがわかりにくかったりします。

画像1

例えば4月20日に、厚生労働省管轄の支援策をまとめたリーフレットが出ましたが、直リンクはあれど、ダウンロード元となるページは相当見つけにくいです。随時更新とあるので、PDFリンクだけ持っていると切れてしまう可能性が高いです。

(4/27追記)そして、ちょうど本noteを書いた日にバージョンが更新されてリンク切れになっていました。後述するように、PDFリンクではなく元ページを共有する必要がありそうですが、一応、更新後の4月27日版リーフレットはこちらです。紛らわしいけど、もとのリンクと画像はあえて残しておきます。


厚生労働省のホームページがわかりにくい原因は2つ

いずれも特に今回の新型コロナウイルス感染症関連の情報に顕著なものですが、わかりにくい原因として考えられるのは大きく次の2つです。

①「感染症対策」と「雇用対策」とが混在していること
②助成金情報のページと新着発表情報のページとが一元化されていないこと


このnoteを一旦読んでほしい理由

にも関連しますが、今、厚生労働省は相当忙しい部署のはずです。

優先順位を考えればこのタイミングでホームページの整理をする余裕はないと思います。一方で、急ピッチで改善が図られている支援策が正しく伝わらないのは望ましくありません。そこで、情報収集の前段階で頭を使わなくても済むよう、少しでも情報を探しやすくすることが目的です。

当初は、ホームページが難解なのでリンクを一箇所にまとめることに重点を置いていましたが、現状、リンクの更新頻度も高いので(例えば、雇用調整助成金ガイドブックを案内しても、改訂のたびにPDFリンクが変わる)、ホームページの読み方(というほどでもないレベルのメモであっても)を共有する意義はあると思いました。

また、情報共有をする側の立場の方にも、このnoteの内容を、再度お気に留めてもらえたらと思いました。

📣最後にまとめますが、雇用調整助成金の情報を急いで確認する必要がある方については、このポイントだけでも目を通していただけたら絶対にスムーズです。→【雇用調整助成金の情報を取るときは、「雇用調整助成金について」と「新着情報」のページをまず見る。この時、「新型コロナウイルス感染症について、こちらをご覧ください。」のページは選ばない。】


原因①②の順で書きます。

以下は、雇用調整助成金(雇用の維持を図る企業への支援策)の情報を探すことを念頭に置いています。


①「感染症対策」と「雇用対策」とを区別する

厚生労働省はもともと、医療・保健・社会保障などを所管する厚生省と労働を所管する労働省が2001年の中央再編によって統合してできたという経緯があります。

Covid-19で言えば、前者が「感染症対策」、後者が「雇用対策」の管轄であり、厚生労働省はタイプの違う業務を同時に行っています。そのためタイプの違う情報が混在しています。

画像2

↑厚生労働省ホームページのトップ画面

雇用調整助成金について情報を得たいと考えた時には、⚠️上から4つ目の雇用調整助成に関する情報については、こちらをご覧ください。をクリックするのが最善です。

画像3

なお、このページにたどり着くまでの構造はこのようになっています。「雇用・労働」に関する政策です。


Covid-19に関連する情報なので、⚠️の一番上の【新型コロナウイルス感染症について、こちらをご覧ください。】を選んでしまいがちですが、このページは主に「厚生」に関する部分であり、医療体制や避けるべき三密、などの情報提供が主体となっています。

画像4

このページの構造は上記の通りです。「健康・医療」に関する政策です。

ちなみに、この感染症情報のページからも「お知らせ」の下から5番目【雇用調整助成金の特例措置を追加実施します。】を選べば雇用調整助成金のページに飛びます。


画像5

冒頭のリーフレットはこのお知らせの上から10番目にありました。【リーフレット「生活を支えるための支援のご案内」を掲載しました。】(雇用調整助成金のページにはありません。)

(4/27追記)更新されたリーフレット(4/27日版) 上記のお知らせ欄から最新版をダウンロードするのが良さそうです。


雇用調整助成金のページには

・支給要領 ・パンフレット ・ガイドブック ・申請様式 ・FAQ

などが一通りまとまっています。


②助成金情報のページに加えて、新着発表情報のページもチェックする

4月25日に、雇用調整助成金の更なる拡充についての案内がありました。(当該プレスリリース

この情報については、4月27日現在、上記の雇用調整助成金のページには載っていません。

画像6

なお、この拡充措置に関しては4月27日時点では詳細は未発表です。発表は5月上旬を目処とされています。

4月1日〜6月30日の緊急対応期間に関する緩和措置の際もそうでしたが、事業主の方が前広に安心できるよう、方針を先行して表明したものとされています。


このような現在進行形の情報は、下記の「新着情報」のページで確認できます。

画像7

お知らせはたくさんあるので、知りたいキーワードで検索するのが効率的です。

新着情報にはトップページからすぐアクセスできます。

画像8


※新着情報は厚生労働省のTwitterアカウント(@MHLWitter)が項目ごとに発信してくれるので、そちらを使った方が検索しやすいかもしれません。



③①の分け方で微妙なラインもある

参考まで、社会保険料等の納付猶予についてのページはこちら。これは「健康・医療」分野のようです。

画像9

あまり長くなっても本来の趣旨を外れるのと、整理しきれていないので、一旦ここまでにします。


まとめ

・雇用調整助成金の情報を取るときは、「雇用調整助成金について」と「新着情報」のページをまず見る。

・この時、「新型コロナウイルス感染症について、こちらをご覧ください。」のページは選ばない。(だいたい迷う)

・厚生労働省のtwitter(@MHLWitter)で項目ごとに新着情報確認するのも楽。

・支援策リーフレットの置き場は結構わかりにくかったので、ひとまずPDFを再掲しておきます。

画像11

(4/27追記)4月27日版はこちらです。ただ、PDFのリンクを共有する方法はやはり望ましくなさそうです。今のところは、【新型コロナウイルス感染症について】内のお知らせ欄から最新版を確認するのが一番良さそうです。

スクリーンショット 2020-04-27 23.12.46

リーフレット「生活を支えるための支援のご案内」を掲載しました。

✅上記リーフレットの内容について一覧にまとめました。ご参考になれば幸いです。

厚生労働省の個人向け支援策まとめ



厚生労働省のホームページはたしかに複雑なのですが、それを指摘する意図ではありません。むしろ、この有事に最前線で日々政策を動かしている方々への畏敬の念でいっぱいです。だからこそ、自分も士業として、少しでも情報の交通整理ができるといいなと思って日々勉強している次第です。


持続化給付金や貸付・保証などといった資金繰り支援策については、経済産業省の下記ページに情報が集約されています。


○雇用調整助成金の概要については下記noteをご参考ください。


5/1リライト版を勤怠打刻ファースト様にご掲載いただきました。





00_縦組みネイビー長方形


「労務をわかりやすく」発信します。更新継続していますので、記事が参考になりましたら是非フォローいただけたら嬉しいです。🦄