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E-2.「天ざる」がない

note「みんなのフォトギャラリー」にアップさせていただいた、上記の写真が思いのほか好評だったので、天ざるについて少し書いてみようかと思います。

フォトギャラリーの方は掲載サイズが異なり、もう少し大きく全体が映っていますので、そちらの方も是非確認してみてください。
こちらからどうぞ
天ざる|SPヤマト|note

ところで・・・
もしかしたら、あなたは日本中どこへ行ってもお蕎麦屋さんで「天ざる」が注文できると思っていませんか。
「天ざるなんてどこにでもあるから、別に珍しくない」なんて思ってたら大間違いです。

日本3大そばといえば、長野県の戸隠(とがくし)そば、岩手県のわんこそば、島根県の出雲(いずも)そばの3つといわれています。

最初にお断りしておきますが、
私は、全然専門家でも、通でもないので、ここから先は想像で書くので間違っていたらご容赦下さい。
と保険をかけておきます。

もう一つ、ざるそば、もりそば、せいろそばは、ほぼ同義として考えていますのであしからず。

まず、戸隠そばのお店では天ざるは珍しいものではなく、ごくスタンダードなメニューではないでしょうか。

次にわんこそば屋さんでは、もちろん天ぷら付きのわんこそばはあるでしょうが、そのほかにも天ざるといったメニューもそれほど珍しくないかもしれません。

最後に、出雲そばです。
一般的な出雲そばのお店では、ざるそばというメニューが見当たりません。
というわけで当然店内で、天ざるというメニューも見つけることができないのが普通です。
また、かけそばも見かけることはないように思います。

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出雲そばでは、冷たいお蕎麦は「割子そば」、暖かいお蕎麦は「釜揚げそば」といって、どちらもそばつゆをかけて食べるという特徴があります。
なので、天ぷら付きの割子そばや天ぷら付きの釜揚げそばなら注文できると思います。

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ちなみに毎年2月11日は「日本国の誕生日:建国記念の日」と並び、「出雲そばの日」として記念日登録されていますので覚えておいてください。

割子そばや釜揚げそばの食べ方については素人のわたくしが説明するよりも、ネットに情報がたくさんあふれているので、探してみてください。

居酒屋さんで開口一番「とりあえずビール」と注文するのと同じ感覚で、お蕎麦屋さんでもいつも「天ざる」を注文しているあなた。
出雲そばのお店には、最初から「ざるそば」がないので、当然「天ざる」というメニューもありませんのでご注意ください。

まあ、島根県の人は優しいので、万が一「天ざる」と注文しても、きちんと優しく説明してくれると思いますが・・・

視点を変えると、いつも出雲そばになじんでいる人には、「ざるそば」や「もりそば」といってもピンときませんし、自分で味の調整ができない「かけそば」や「天ぷらそば」は不思議に感じているはずです。


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