スカッピーの聖地巡礼旅~広島・映画「ミステリと言う勿れ」編~
映画「ミステリと言う勿れ」あらすじ
※以下、若干のネタバレを含みます。※
心が解きほぐされる「ミステリと言う勿れ」の魅力
累計発行部数1800万部超の大人気コミックが原作で、2022年にはフジテレビでドラマ化された「ミステリと言う勿れ」は、ただただ思いつくことをマイペースに話すうちに、事件の謎を解いてしまう大学生・久能整が主人公のミステリー作品。
そして、ただのミステリー作品と言う勿れ。
「ミステリと言う勿れ」が解き明かすのは、事件の謎だけではありません。登場人物の心に根付く闇や、当たり前に受け入れていた固定概念への疑問。
「僕は常々思うんですけど」と語り出す整のストレートな意見にハッとさせられ、気づけば視聴者の心も解きほぐされています。
「子どもはバカじゃないです 自分が子どもの頃バカでしたか?」
「"女の幸せ"とかにもだまされちゃダメです それを言い出したのは多分おじさんだと思うから」「だって"男の幸せ"って言い方は あまりされないでしょ 片方だけあるのはやはりおかしいんですよ」
今回の映画でも整の名言が炸裂。映画が終わる頃には、場内からすすり泣く声が聞こえていました。まだ観ていない方はぜひ映画館へ!
そして今回は、「ミステリと言う勿れ」の映画上映を記念して、今回は物語の舞台である広島へ向かいました!
いざ聖地巡礼!物語の舞台・広島へ
東京から約4時間。広島駅に到着。
まずは、広島県立美術館へ。広島ゆかりの美術作品からアジアの工芸作品まで充実しており、さらに縮景園という名勝も隣接しています。
もともと整は、この美術館で開催されている美術展を見に来ることを目的に広島へ来ていました。「ドガの踊り子のマグネットを買えた」と満足気な表情で美術館を出てくるシーンから映画は始まります。
続いては世界遺産でもある原爆ドームと平和記念公園へ。
平和都市として知られる広島を象徴するスポットで、映画では整と汐路が初めて言葉を交わした場所です。美術館や移動中の電車でも整の後を付けていた汐路と、それに気づいていた整。映画の冒頭から、整の鋭い観察眼が印象的でしたね。
「バイトしませんか お金と命がかかっている マジです」
「わたし 殺されるかもしれない」
ここでの汐路の依頼から、整は遺産相続を巡る事件に巻き込まれていきます。
そして広島電鉄・路面電車の広電西広島電停へ。
広島電鉄は移動シーンで利用されるほか、年始には、この西広島電停に佇む整のバックショットが公式サイトでも公開されていました。
最後に、宮島へ。
今回は、ひろしま世界遺産航路で宮島へ向かいます。
原作では整がオレンジジュースを頼んで飲むシーンがありましたが、航路の前にもオレンジがたくさん。温暖な気候で瀬戸内の名物であるオレンジを、ここで楽しむのも良いかもしれません。
宮島と言えば、JR宮島口駅からフェリーで行くイメージがありますが、原爆ドームからも船でも行くことができます!約45分かけて広島市内の河川と海を通航し、船の上から広島を楽しめるのがポイントです。
宮島に降りたつと鹿がたくさん。
揚げもみじや焼き牡蠣などの宮島グルメも楽しめます!
桟橋から十数分歩くと、有名な厳島神社の大鳥居。
潮が満ちて海の上に浮かんで見える姿が有名ですが、1日に2度、干潮の時にはすぐ近くまで歩いていくことができます。映画でも重要なシーンで、潮の満ち引きがポイントでした。
帰り道は広島名物・あなごめしを食べて東京へ。
(整は新幹線の席の座席をMAXまで倒して寝て戻っていましたが、スカッピーと編集部は食欲に勝てませんでした)
広島県を舞台とした映画「ミステリと言う勿れ」ですが、聖地は広島県の他にもたくさん。
物語のカギを担う狩集家のロケ地は、岡山県にある国指定重要文化財の旧野崎邸や、群馬県甘楽郡の楽山園、神奈川県横浜市の三渓園など、さまざまな場所でのロケとセットを組み合わせて描き出されています。
広島メインの聖地巡礼旅でしたが、他の聖地にも行きたいですね!
(取材=スカッピー 文=ヤマ)
▽後日談
旧野崎邸も行きたい!と息巻くスカッピー(と編集部員・ヤマ)の元に、観光で岡山県を訪れた編集部員・タンタンから、旧野崎邸の最寄り駅であるJR児島駅を素通りしたというメッセージが届きました。
そこはロケ地ですよ、タンタンさん。
▽映画「ミステリと言う勿れ」公式サイトはこちら
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