やす子が”熱子”に大変身!テレビCM撮影の裏側に密着!
10月1日~11月30日で開催している「スカパー!熱狂フェス」。
「スカパー! 熱狂フェス」とは、スカパー! が、放送はもちろん、配信、バーチャル空間やリアルイベントでも、ファンの皆様に楽しい体験をより拡張していただける“熱狂”コンテンツをたっぶり揃えたキャンペーン。
そして今回、このキャンペーンを多くの方に知っていただくため、オリコン2023年上半期ブレイク芸人ランキング1位のやす子さんにご出演いただき、「スカパー! 熱狂フェス #テレビだけだと思うなよ」CMを制作した。
やす子さんが、普段とは異なる逆立つ毛髪、攻撃的なメイク、額には「熱」の文字のキャラクター・熱子(あつこ)となり、「お前らァ熱くなってるかー!」と視聴者を盛り上げる新CM。
今回は、そんなCM撮影の裏側に潜入した。
#0 CM制作の流れ
撮影現場に潜入する前に、まずはCM制作の流れを学ぶ。
CMは、ざっくり以下の流れで制作する。
1)企画
2)演出コンテ
3)撮影
4)編集
5)納品
熱狂フェス企画担当インタビューで話していただいたような企画コンセプトを、広告代理店や制作会社と話して擦り合わせ、具体的なイメージを演出コンテに落とし込んでいく。
そして演出コンテが固まったら、いよいよ撮影。基本的に撮影は1日で行われるため、出演者や制作スタッフがスムーズに撮影を終えられるよう段取りが考えられ、様々な工夫がなされている。
そのひとつが、スタンドインである。スタンドインとは、出演者本人の立ち位置やカメラの角度、照明の当たり方などを、出演者に代わってチェックする仕事だ。出演者に近い背格好のスタンドインが起用されることが多く、撮影スタッフはイメージを確認でき、出演者は本番撮影に集中することもできる、大切な役割である。
実際に、今回出演していただいたやす子さんは身長154cmで、スタンドインは156cm(+2cm)、ショートカットのヘアスタイルで迷彩柄の服を着てテストに臨んでいた。
そして撮影が終わると、撮影で得た素材を繋いで映像が編集され、その後、音響の編集であるMA(Multi Audio)がなされて、納品される。
多くの関係者が協力し、長い打ち合わせを経て、CMを制作しているのだ。
#1 熱狂フェス開幕!テントカット
制作の流れを学んだところで、さっそく撮影現場に潜入する。
最初に撮影が行われたのは、CM冒頭、熱狂フェス開幕をやす子さんが伝えるカット。
せっかくなので、演出コンテでカットを見てみる。
サーカスやミュージカルシアターのような、エンタメショーの始まりを予感させる会場の幕が開くと、熱狂フェスのロゴが浮かび上がる…
やす子さんが下から登場し、回転…あっという間に熱子に変身!
「お前らァ熱くなってるかー!スカパー!熱狂フェスがはじまるぜェー!」
普段のやす子さんからは想像もつかないような、インパクト溢れる演出になっている。
いよいよ撮影を見学させてもらう。
黒い布に覆われたセットの正面に、熱狂フェスのロゴが書かれたテントが設置されている。
ワクワク感を演出するこのテントは、美術さんが作ってくださったもの。
キャンバス系の布地に、看板部分は木目調で、幕はベロア調の艶のある生地、というようにこだわりが詰まっている。
テントの下に見える黒い布には、やす子さんが顔を出すための穴が空いており、この穴から勢いよく顔が出せるようになっている。
そしてやす子さんが熱子に変わる変身カット。
勢いよくやす子さんが回転する演出で、キーとなるのは、テントの下に設置されているこの装置。
黒い円盤状の台が360度回転する仕組みで、この台の上にやす子さんが乗り、回転シーンが撮影されている。
(CM映像では高速回転しているが、実際の撮影ではゆっくりとした速さで、やす子さんは装置上のバーにつかまって回転していたのでご安心を!)
やす子さんから熱子に変わるため、メイクチェンジもこのタイミングで行う。
メイクチェンジ後、いつもとはまるで違うメイクのやす子さんにどよめく現場。
熱子としての回転るカットと、熱狂フェス開幕をお知らせする台詞を撮る。
「お前らァ熱くなってるかー!スカパー!熱狂フェスがはじまるぜェー!」
#2 インパクト大!やす子さんがブチ破るカット
続いて、やす子さんが「スカパー!」と叫びながらキャンペーン情報をブチ破るカット。
CMでは最後に流れるカットとなるが、撮影では冒頭のテントカットの次に撮影。
演出コンテはこちら。
「スカパー!」
ブチ破って登場するにはかなりの勢いが必要そうだが、果たしてどのようなセットなのか…
正解はこちら。
グリーンの紙が貼られた台の下で、やす子さんが前かがみの状態でスタンバイ。
紙には顔出し用の切り込みがあり、この切り込みを目印にやす子さんがブチ破れる仕組みだ。
「じゃあ撮りますんで、やす子さんの準備のできたタイミングでお願いします!」
飛び出すタイミングはやす子さんにお任せ。いつ出てくるか分からないドキドキのなか、やす子さんが勢いよく下から飛び出す。
「スカパー!」
#3 テレビ・スマホ・イベントで!ユーザーが楽しむカット
最後に、熱狂フェスに参加するユーザーが楽しんでいるカットの撮影だ。
演出コンテでシーンはこちら。
まずは、やす子さんがテレビを持ってユーザーに見せる。
今度はスマホでも、おせっかいしてユーザーに見せてあげるやす子さん。
イベントではユーザーに混ざってレスポンスも。
テントセット同様、これらのセットも美術さんのこだわりが詰まっている。
例えばイベント視聴を楽しむユーザーのカットで使うこの部屋、一見普通の部屋に見えるが…
なんとこのグッズ類、全てフリーの素材を組み合わせて作ったオタク部屋。
実在するアイドルやキャラクターのような完璧な作り込み!
このカットでは熱狂フェスに参加するユーザーが登場するため、まずはスタンドインとユーザー役の役者さんでリハーサルを行う。
カメラや演技の確認をし、調整できたところで、やす子さんがセットに入り流れを確認。
同じカットを練習、本番と何度か映像を撮り、最後に声も撮っていく。
違和感なく聞き取りやすい音で編集できるように、やす子さんとユーザー役の役者さんの声は別撮りで何パターンも撮っていく。
(「よろしくお願いいたします!」と笑顔でセットに入り、撮影が終わった後は「ありがとうございます!またご一緒できるように頑張ります!」と共演する役者さんやスタッフにお辞儀するやす子さんに、現場はほっこり。素敵すぎる…!)
#4 CMが完成!
1日の撮影を経て完成したCMがこちら。
熱狂フェスの”盛り上がっている感”が前面に出ている。
そして、普段とは異なる”熱子”の勢いと熱さが気持ち良い。
ちなみに“熱子”のために髪を伸ばしたやす子さんは、「恋をしているんじゃないか」と周りから疑われたよう。
※CM撮影の裏側や、やす子さんの素敵な人柄が分かる記事はこちらから。
やす子さん、そしてCM制作に関わった全ての皆様、本当にお疲れ様でした!
CMを見て熱子と一緒に盛り上がりたくなった方は、ぜひスカパー!熱狂フェスで盛り上がってほしい。
(取材・文 ヤマ)