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普通に生活している人が悟りの境地にたどりつく方法<SPLife Coach>

普通に生活しながら、「悟りの境地」にたどりつく方法なんてあるのだろうか?


普通は仏門に出家して、毎日修行三昧でたどりつくものと考えるのが普通で
しょう。

普通に社会で生活して得られるものなのか???

実は、実社会で普通に経済活動や社会活動を通じて、悟りの境地までたどりつける方法はあるのです。

それを実際の人生に体現した人がいました。先日残念ながらお亡くなりになりました、京セラを創業した「稲盛和夫」さんです。

稲盛さんは、事業で成功を収めた後、仏門に入ったそうです。

これは私の想像ですが、今までの人生でさまざまに起こったことは、どうしてなのかを具体的に宗教的に分析してみたい、また悟りの境地という概念を仏門で勉強する意味合いがあったのではないかな、と私は感じています。

さまざまな著書で、人生について、仕事について、経営について、社会貢献について論じられています。

その中でいつもテーマの中心にあるのが「利他」の思想です。

り‐た【利他】 の解説

  1.  他人に利益となるように図ること。自分のことよりも他人の幸福を願うこと。

  2.  仏語。人々に功徳・利益 (りやく) を施して救済すること。特に、阿弥陀仏の救いの働きをいう。

今でも京セラグループのホームページにある経営哲学ページの冒頭にあるにある「京セラ経営哲学」にはこのように書かれています。

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京セラグループの経営の原点は、創業者である稲盛和夫の実体験や経験則から導き出した経営哲学「京セラフィロソフィ」です。

この京セラフィロソフィは、「人間として何が正しいか」を判断基準として、人として当然持つべきプリミティブな倫理観、道徳観、社会的規範にしたがって、誰に対しても恥じることのない公明正大な経営、業務運営を行っていくことの重要性を説いたものです。
また、京セラフィロソフィをベースとした経営管理手法「アメーバ経営」や「京セラ会計学」を正しく理解し、実践することが、今後さらに成長発展し、全従業員が夢を託し、社会の発展に寄与できる企業集団になるために不可欠であると考えています。

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文中にある「人間として何が正しいか」は、自分の利する考えは一旦棚に置き、人間という地球規模の社会性を全面に押し出しています。

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また、「稲盛和夫 OFFICIAL SITE」内の「フィロソフィとは何か」に以下の文面が掲載されています。

京セラを経営していく中で、私はさまざまな困難に遭遇し苦しみながらもこれらを乗りこえてきました。その時々に、仕事について、また人生について自問自答する中から生まれてきたのが京セラフィロソフィです。

フィロソフィは、実践を通して得た人生哲学であり、その基本は「人間としてこういう生きざまが正しいと思う」ということです。このような生き方で人生を送っていけば、一人一人の人生も幸福になり、会社全体も繁栄するということを、私は訴え続けてきました。

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仕事を通じて悩み苦しみ抜いてたどり着いた人生哲学がそこにあります。

また「経営の原点」という項目の中で、「六つの精進とは」というページがあります。
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「六つの精進」とは、人生や仕事において、重要となる実践項目をまとめあげたものです。「六つの精進」を毎日連綿と実践し続けていけば、やがてすばらしい人生が開けていくはずです。

努力<誰にも負けない努力をする>
謙虚<謙虚にして驕らず>
反省<反省のある毎日を送る>
感謝<生きていることに感謝する>
善行<善行、利他行を積む>
感性<感性的な悩みをしない>

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上記の五番目に、善行<善行、利他行を積む>という項目があります。
これも内容を転記しますので、お読みください。

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中国には「積善の家に余慶あり」という言葉があります。これは善行を積んできた家には、よい報いがあるということです。
世の中には因果応報の法則があり、善きことを思い、善きことを実行すれば、運命をよき方向へ変えることができます。当然、仕事もよい方向へ進めていくことができるのです。
善きこととは、人に優しくあれ、正直であれ、誠実であれ、謙虚であれ、などという人として最も基本的な価値観です。
昔から「情けは人のためならず」と言われていますように、善きことを積み重ねていくことで、私たちの人生もよりよいものとなっていくのです。

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やはり、全てに通じるテーマは「利他の心」です。

日常生活内で、悟りの境地を実践できることが書かれている

「因果応報の法則があり、善きことを思い、善きことを実行すれば、運命をよき方向へ変えることができる」「当然、仕事もよい方向へ進めていくことができる」

人生における「生活」も、「仕事」も「運命」まで変えることができると説いています。

まるで宗教法人のような内容が書かれていますが、稲盛和夫さんのオフィシャルサイトの内容です。

普通に生活して、仕事をしていても、心血を注ぎ、利他の心で行えば、まるで、悟りを得られる境地まで見事に到達できることを人生を通じて証明していただいたのです。



本当に日本の宝を亡くしたと、私は考えるくらい偉大な方でした。
ご冥福をお祈りしています。


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