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仕掛け人が語る「SPROUND」オープンの軌跡②徹底したデザインは細部にまで宿る

3回に渡って「SPROUND」プロジェクトを立ち上げ、オープンまで様々な思いで取り組んできたメンバーから、「オープンの軌跡」を語ってもらいます。

今回は、連載記事の第2回目のSPROUNDコンセプト&デザイン編です。
「SPROUND」のコンセプトやデザインを日鉄興和不動産とDNX Venturesと共に1から考案し、SPROUNDを作り上げた三者の方にお話を聞きました。
SPROUNDはこうして生まれた。






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CEKAI / 加藤晃央


今回、SPROUNDの全体のコンセプト策定から入りましたが、それを VISUAL Identity やサインといった空間に実装するだけではなくて、「コミュニティデザイン」という、コミュニケーションを生む仕組みや仕掛けがとても重要だと感じました。

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このSPROUNDという空間には目に見える形と見えない形でさまざまな仕掛けが実装されています。それを媒介してこのSPROUNDという生態系がどう育っていくのかがとても楽しみです。

世界株式会社(CEKAI)
2013年、設立。会社や所属の枠を越えたクリエイターやマネージャーが共鳴する場を創り、自社発信のデザインワークを行なう。クリエイティブアソシエーションを標榜。グラフィックデザイナーや映像ディレクター、プロダクトデザイナー、プログラマー、ミュージシャンほか、多種多様なクリエイターが在籍。
SPROUNDのクリエイティブプロデュースおよびコミュニケーションデザインを担当。




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 COMPOUND / 小田雄太


知の還流というテーマを、収束と拡散をし続ける8の字の運動体のイメージでデザインしました。
このデザインはシンプルでありつつも動きのある要素で構成されており、さまざまなバリエーション展開をする事で入居者の多様なチャレンジをサポートしてゆきます。
また、入居者が直面するランウェイのタイムリミット=時間の概念を多角的に捉えるインスピレーションとして、施設内の時計などにもVIを展開、実装されています。

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この時間を多角的に捉えるという考え方は、SPROUNDから見える東京湾の海面の日の出から日の入りまでをサンプリングしたカラースキームにも反映されています。

SPROUNDのアートディレクションを担当





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Knotel Japan / 藤澤正太郎


今回、人数や働き方の変化に柔軟に対応できるように、GeometryというKnotelのオリジナル家具を取り入れました。

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いわゆる均一的なオフィスデザインではなく、入居企業の目線に立って、効率的で可変性のある内装設計、それぞれの企業文化を感じられるようなデザインを追求しています。
このようなフレキシブルワークスペースは、欧米では既に浸透していますが、日本においてはまだまだ新しい概念です。Knotelはグローバルの知見を活かして、新しいワークスペースの在り方を提唱していきます。

Knotel
世界の主要15都市でオフィス物件の紹介からオフィスデザイン、引越し、オフィス施設や備品等の管理まで提供するフレキシブル・オフィスを運営するスタートアップ。2019年の資金調達ラウンドで森トラスト株式会社や伊藤忠商事株式会社が参加し、日本市場参入。
SPROUNDではオフィスの設計デザインを担当。





今回はフィジカルな「場」や「コミュニティ」のコンセプトや設計といったコアの部分から共に創り上げて下さった三者にお話を伺いました。

コンセプトや設計の段階からクリエイター視点のアイデアや表現が実装されたことで、今までのオフィスにはないSPROUNDという新たな「場」や「コミュニティ」を創り上げることができました。

次回は実際にSPROUNDを利用している利用者、またこのSPROUNDで働くコミュニティーマネージャーの声を紹介します!!

入居者募集
SPROUNDではB2B領域で事業を立ち上げているシードスタートアップのオフィス利用者&コミュニティ参加者を募集しています。SPROUNDのコンセプト「知の還流」に共感しコミュニティに参加すること、事業成長にコミットして2年以内の卒業を目指すことなど、いくつかの審査基準がありますが、ぜひお気軽にご応募ください。
ご応募はWebサイトのCONTACTページから:https://spround.tokyo


(文:塩野清雅)

映像のリンク:https://vimeo.com/462331990

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