定本作業日誌 —『定本版 李箱全集』のために—〈第五十六回〉
二〇二四年七月二八日
バイト先でまだおばちゃんと口論。
私たちは、自分の仕事のほかに、余裕があれば相手の仕事を手伝う感じでやっている。今日は、おばちゃんは私が近くにいて、もうすぐおばちゃんのペースに追いつき私自身の仕事をするだろうと予想したのか、おばちゃんは自分の仕事だけをしていた。あーまたか〜と思ったが、別に怒ったりはしなかった。
しかし、私がおばちゃんに同じことをしたらブチ切れた。厳密にいえば「同じことをした」というよりも、まず自分の仕事をやり切ってからおばちゃんの分を