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タイに住んだら成長できた理由その3【元駐妻、現ワーママ】

タイに住み始めた頃、私は三十代後半。

日本ではずっと会社員をしていましたが、学生時代の友人は特に仲のいい人以外だんだんと疎遠になってしまい、友人が減っていました。習い事なども特にしていなかったので、仕事以外での人との出会いもほとんどありませんでした。

また、仕事にも生活にも問題はないものの、なんとなく日本の社会の中での疎外感や虚しさを感じることがありました。友人が減ったことや、仕事にも慣れて人となにかする新しい活動がなかったことも一因だったかもしれません。

そんな時のタイへの引っ越し。私はなにかを変えようと海外に飛び込んだわけではなく、夫の駐在帯同でタイに行ったわけですが、結果として大きく変わって帰ってきました。

友人は増えて、自己肯定感が上がりました。理由はいろいろありますが、一番は、ボランティア活動に参加したことです。

タイに行くまで、私はボランティアにはほとんど興味がありませんでしたし、する時間もありませんでした。しかし、タイでは労働許可証を持っていない外国人は働けません。許可証のない帯同家族なので働けないけれど、何か仕事に代わる活動がしたいと、日本人向けの雑誌を作っている団体でボランティアをはじめました。

始めてみると、そこで一緒に活動する駐在妻さんたちは、アクティブで情報収集が好きで、向上心あふれる人ばかり。考えてみれば、ボランティアをしようと思う時点で、活動的で他者貢献にやりがいを感じる人ですよね。そして、やはり共同作業は人との距離を縮めます。素敵な友人を作れる場はここにあったのか!と思いました。

そして、私自身も活動の中で、自分の作業が喜ばれることに、仕事とはまた違ったやりがいを感じていきました。金銭的報酬はありません。それなのに、使った自分の時間以上に返ってくるものが大きい!貢献って楽しい!と確信できました。

ボランティアなので、何か小さなアクションを起こすだけでもとても喜んでもらえる褒められる。お礼を言われる。結果、自己肯定感が上がりました。

そんなタイ生活の後半、この本を読みました。

GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代

アダム・グラント著 

https://www.amazon.co.jp/dp/4837957463/ref=cm_sw_r_cp_apa_i_xxXsFbCZJXRDC

この本は決して、単に他者に与えることが無条件に素晴らしいと説いた本ではないのですが、積極的に他者に「与える」人のなかに本当の成功者が多い、という主旨が書いてあります。私は成功者になれたというわけではないですが、「与える」ことで自分が得られるものが大きいということは実感しました。

「友人も減ってきたしなんとなく寂しいなあ」と思っていた昔の私。日本にいたらアルバイトだってできますし、ボランティアという選択肢はなかったと思います。昔の私に、良き出会いのチャンスとしてボランティアはどう?と教えてあげたい気がします。

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