
【6年生・図工】音の鳴るデジタル作品をつくろう! つくる編 - ICT端末を使った授業事例 -(2022.06)
東京都小金井市立南小学校で、Springin' Classroomを使った図工の授業が小学校6年生を対象に行われました。
今回は特別に、Springin'を使った授業の導入として、リズムシの開発者でメディアアーティストの成瀬つばささんを講師として派遣し、「いろいろな音の高さ、速さを変えて 自分だけの◯◯(楽器)をつくろう!」をテーマに音の鳴る電子装置をつくる授業を実施しました。
授業の概要
学年:6年生
科目:図工
時間:2コマ分(45分×2)
端末:Chromebook
クラスの人数:各30名程度
授業の流れの紹介
自己紹介 / リズムシの紹介:15分
レクチャー:30分
休憩:5分
自由制作:35分
まとめ:10分
中身を詳しく見てみましょう!
自己紹介 / リズムシの紹介

成瀬つばささんを紹介している記事はこちら
リズムシとは?
ボタンを押すと、音とともに「リズムシ」が踊り出すシンプルな楽器&アニメーションアプリ。
レクチャー
① 音のボタンをつくろう!
■ 使用した属性
ピン(固定)と音(録音機能)のみ!

ボタンを描いてみる▶︎配置して、まずはプレイしてみる▶︎「ピン」の説明▶︎録音機能実践▶︎音ボタンの完成
② 音の高さを変えてみよう!

鍵盤みたいなボタンを描いてみる▶︎録音編集画面(音の高さ/速さを変える)の説明▶︎ドレミ(全音、半音)の話▶︎ドレミを演奏できるボタンの完成
自由制作

「いろいろな音の高さ、速さを変えて 音の鳴るデジタル作品をつくろう!」というテーマで自由制作。

児童たちは、教室内外(廊下での集音も先生が許可)で様々なものや楽器の音を集音して作品づくり。

【教室にあった音が鳴る物】
・図工の先生のベル、オタマトーン、えんぴつ削り、机、水道、、、、など
・講師持ち込み:ホーン(バフっという音が出る)、スライドホイッスル、カリンバなどのおもちゃ楽器
まとめ
最後の10分ほどで、今日の授業で気づいたことを数名の児童に発表してもらう。その後、今日の感想をChromebookに記入。
(※小金井市立南小学校の場合)
児童の感想
・「どんな音でも、音程を変えて並べると楽器にできるという気付きがあった」
・「図工の授業で音とコラボできたのが楽しかった」
・「プログラミングは苦手だけど、(スプリンギンは)楽しくできてよかった」
・「他のプログラミンングツールと比べて、自由に創造できるところがよかった」
・「前に他のプログラミンングツールをやったとき、プログラミングがぜんぜんうまくできなかったが、スプリンギンはやりやすくて楽しかった」


講師の感想
・子どもたちの第一印象として、質問の投げかけに対するリアクションが早くて的確!子どもたちのポテンシャルの高さに驚いたとのこと!
・児童同士の教え合いが自然と生まれていたのが印象的。Springin' を知っている子はミニ先生になって、周りの子のフォローや教える側に回っていた。
・少人数や持ち帰って音を取ってきてもらうと、もっと音の表現の学びが広がり、さらに作品をグレードアップできそう。
授業の工夫
休憩時間の使い方
液晶画面に集中しすぎないように、休憩時間は必ず画面を閉じるようにポジティブにうながしました。
例)面白いアイディアやひらめきは、リラックスしている時や違うことを考えているときに生まれることが多いよ!
※今回の授業にご協力いただいた、トレンドマイクロ様から休憩時間の過ごし方のアドバイスもいただきました。
今後の展開
音の取り方についてはレクチャーが終わっているので、夏休みの自由研究の一環として、端末を自宅に持ち帰ってもらい、よりこだわった作品を作ってもらえると良さそう。
現場の先生も今後の面白そうな展開を考えていただいているとのこと。
年間を通して、Springin' Classroomを使用するともっと学びが広がりそう。
まずは、アプリを使って作品をつくることに慣れてもらい、フィールドワークの活動や夏休みなどに、校外に面白い音を取りに行くなど、Springin' Classroomを使った新たな授業の形が生まれそうな予感。。。!
次回は発表編をご紹介させていただきます。お楽しみにお待ちください。
Springin' Classroomとは?
ICT端末を「プログラミングができるスケッチブック」に変える、教育向けアプリです。使いやすい描画ツールや音声エディタと、文字を使わない直感的なプログラミングを備えているので、様々な授業でICT端末を活用して絵を描いたり、写真を撮影したり、音を録音・編集したり、動きをつけたり、といった創造・表現が可能となります。
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