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起きられないオフの日はおめざをめざす

平日仕事の日は、目覚ましが無くても大体起きると決めている時間に起きられます。問題はオフの日。その日に午前の予定を入れていないオフの日は、年々朝起きることが難しくなりました。

いかに普段気合で起きているか、ということなのでしょう。

布団のなかでまどろみ、目が開いていてもまた二度寝してしまいそうになる。実際に朝7時ごろには起きようかと思っていても再び寝落ちしてしまい、気がついたら8時をまわっていることも珍しくありません。

そんなときは朝食におめざを取り入れます。おめざとは、朝食に食べる甘い食べ物、という意味。

ああ、起きて甘いモノ作って食べよう。それには起きなきゃなあ。そんなことを考えていると、みるみる目が覚めてきます。

写真はフレンチトースト。6枚切りの食パン1枚を6等分して、白砂糖よりも少しコクのあるきび砂糖と、牛乳を混ぜた卵ひとつ分の卵液に浸します。食パンを卵液に漬けている間に布団をたたんで、顔を洗い、パジャマから普段着に着替えます。

ゆっくり動いて身体を動かすと頭も体も起きてきます。フライパンにバターを熱し、食パンを入れ、弱火でフタをして片面5分。ひっくり返して4分。お皿によそり、アカシアのハチミツをかけます。同時進行でコーヒーも用意。

空腹にいきなり甘いモノを食べると急激に血糖値が上がるのでよくないのでは? と捉える向きもあるようです。私はこんな朝食のときには最初にコーヒーを少し飲んでから、食べ始めています。

大人になり、朝食に自分でフレンチトーストを作って、コーヒーと共に頂く。オフであっても、少なくとも午前中には何の予定も入れていない日そのものが珍しいのです。

さあ、出来立てアツアツのフレンチトーストの出来上がり。

焼き目がほんのりつくと成功

ドリップコーヒーには牛乳を少しだけ入れて添えます。甘い香りとほろ苦い香り。この嗅覚で頭脳を満たしまくる一瞬が、自分が寝坊しすぎずに起きられたごほうびです。

フレンチトーストをほおばりながら「今日はこれをやろうかな」とその場で考える。当日の気分で動くことが許されるひとときを、贅沢な時間の使い方だなあと感じます。

40代のころを思い出すと、平日休日問わず手帳はびっしりと予定で埋まっていました。予定のすき間すら埋めない行為が時間を有効に使うことだと思い込み、カッコいいと信じて疑わなかったあのころ。

そんな毎日が一生続くわけがない、と気付いたのは50歳を越えてからです。

今はもう体力も気力も落ちて、そんな毎日を過ごせなくなりました。

そのかわりに、おめざを作る日は余白の日としています。心も体もときに休めながら今の暮らしを持続させるために欠かせない、そんなおめざ習慣となりました。

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