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ソーセージとパン(映画「フィールド・オブ・ドリームス」)

とある日の昼食。家で昼食を食べられそうかなと思いつつ、なんやかんやで時間が無くなり、あちこちから引っ張り出してこの食事。ですが本来何を食べたかったかというと、ホットドッグ。ながーいソーセージだけは買えたんですが、ホットドッグ用のパンが見つからず断念。そして自宅にマスタードは無く、ケチャップも切らしていたため、ソーセージとトーストをかじりながら、ホットドッグの味をイメージしたお昼ごはんなのでした。

ホットドッグとビールを買って野球観戦、というシーン。「フィールド・オブ・ドリームス」でございます。映画上映当時ケビン・コスナー大好きでして、「ダンス・ウィズ・ウルブス」劇場に見に行きました。「タ・タンカ!」と言って画面いっぱいにバッファローが走るシーンは忘れられません。おっといけない、今回は「フィールド・オブ・ドリームス」でした。

「それを作れば、彼がくる」「傷を癒せ」「最後までやり遂げろ」聴覚を通してもたらされたこの3つのメッセージ、そして視覚を通してもたらされた電光掲示板に一瞬現れる文字。こうしたものを主人公で農夫のレイ・キンセラは受け取り続け、その声に導かれるように、行動します。農場が赤字になっても、義理の兄弟に大反対されても。

そこはこの世とあの世とが重なり合うかのような地。トウモロコシ畑に作られた野球球場。そこに、もうすでに逝去したメジャー・リーガーたちがぞくぞく現れ、プレイを始めます。

この手の話は、好き嫌い分かれるのだろうなあと思います。私は個人的に好きな方。現実社会では起こりえない現象をあえて作ることで、誰もが持っている人生の中で解決できなかったテーマを、ドラマチックに解決してゆく。嫌いじゃありませんよ。日本でも某テレビ番組「世にも不思議な物語」がありまして、怖い話の4~5編1回の中で、必ず1編は感動モノだったと、記憶しております。

この作品に出てくる、最初は猜疑的な作家さんがいて、最後は主人公より多くのメッセージを受け取り、亡霊であるメジャーリーガーに「こちらに来るか?」と誘いを受け、トウモロコシ畑の向こう側へと旅立ってゆく。そのシーン。私は大好きなのです。

完全にはどういうことが分かっていない、「自分も行きたい」という主人公に、「自分は本を書くのだから見に行くんだ」と優しく諭す。最後の最後まで見ていると、この作家のおじいさんの優しさを理解できます。ネタバレ大魔王になるのでここでは書きません。

他にもいくつか、見る人(昔の大リーグファンとか)によっては、いくつもの響くポイントを秘めたこの映画。1989年に作られたのですが、久しぶりに見ても古臭さを感じない作品だと思いました。


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