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料理から想起されるエピソード

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普段作るお料理から、映画、アニメ、漫画、小説等、関連付けて想起されたエピソードを連ねてゆきます。
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2020年10月の記事一覧

オムライス(ドラマ「ランチの女王」)

オムライスの卵は皮なのか具なのか命題を考えるようになったのは、あの「たんぽぽ」に出て来るオムライスに出会ってから。皮かな?具なのかな?どちらにも見えるのです。ただ美味しそうなことこの上なく、自分は具の道を選ぶことにしたのです。そう、子連れ狼に出て来る赤子の大五郎が、手毬よりも同田貫、つまり剣の道を選んだかのように(ほぼ関係ないけれど)。上記はその成果の、ケチャップライスの上にスクランブルエッグが搭載されているだけの、我が家直伝のオムライスなのです。形はいびつでも中身で勝負。

焼餃子(ドラマ・映画「SPEC」)

我が家では餃子を作ると50個コース。皮50枚、豚ひき肉220g、キャベツ6枚位、ネギ10㎝位、ニラ一束、生姜ひとかけすりおろし。調味料には酒、ごま油、塩、しょうゆ。ひたすら皮に具を包んで作って水餃子、焼き餃子、ラーメンのトッピングと、冷凍ストックしてから食べる分を解凍して食卓に上がります。写真は私の昼食1食分。焼いています。昔若い頃、皮から作る餃子を作れる知人宅で、水餃子パーティをしましたっけ。もちもちして美味しかった。自分が食べやすい味を作ってしまうと、買ってきたお惣菜の餃

ポークチョップ(映画「トイストーリー」)

すりすろした玉ねぎには神が宿ると確信した料理がこのポークチョップ。以前すりおろし玉ねぎでハンバーグのソースを作った時にも絶妙な美味という神が降臨しました。これにニンニクとケチャップ、ウスターソースで作るポークチョップ。肉は塩麹で下味をつけておくと軟らかくてまろやかになり、塩麹とすりおろし玉ねぎとケチャップで、絶望的に美味になるのです。しかもこの日買い求めたお肉は対面販売の量り売り。この日は文句無しの優勝でした。 トイストーリーに出て来るブタの貯金箱は「ハム」といいます。この

スパゲティナポリタン(映画「岳-ガク-」)

ナポリタンは子どもの頃よく母が作ってくれましたが、「不味かった」思い出しかなくて、ナポリタン嫌い星人に成長しました私。思い返してみると玉ねぎがほぼ生だったので、パスタ、ケチャップ、ウィンナー、ピーマン、玉ねぎのハーモニーの味よりも、オニオンスライスの味が独り勝ちのスタンドプレー的な異彩を放つレシピだったのです。 大人になり、意外と出会う人にがナポリタン好きという人が多く、ある日レシピを見ながら作ってみたら、新しい世界を発見。「美味でございます~!」とその日からナポリタンフリ

焼うどん(映画「福福荘の福ちゃん」)

その昔、うどんとは法事やお葬式で親族が集まる場で食べるものでした。食器が足りなくて、子どもの自分はご飯茶碗にめんつゆ入れて、あまった無造作に盛られたうどんの山にはしを突っ込んで、台所の床に座って頂いていたものです。家に帰ると必ず蓮の焼印のついた大きな葬式饅頭を半分に割って食べていましたっけ。大人になって初めて遭遇した焼うどんは、とある居酒屋のシメで誰かが食べていたのを発見したのでした。自分で作るようになったのは、かなり後です。最後に湯気にまみれてトッピングのかつおぶしが踊りま