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毎日同じことを繰り返すことは狂気の沙汰に思える時がある

毎日同じことを繰り返すことが狂気の沙汰に思えることが、ある。

朝起きてご飯作って食べて、昼ごはん作って食べて、夕ご飯作って食べて、お風呂に入って、寝る。朝起きてご飯作って食べて、、、、、



シャーリーズ・セロンの「タリーと私の秘密の時間」という映画がある。

シャーリーズ・セロンの肉体改造技術の素晴らしさは全世界の人が知ってるとは思うけど、この映画もすごい。三人目の子どもを産んだお母さんの腹がそこにはある。だるんだるんの腹を子どもに「ママ、その体どうしたの?」って言われちゃうシャーリーズ・セロン。力なくだらんとイスにすわって搾乳機で搾乳してるシャーリーズ・セロン。これだけでも見る価値はある。と思う。


この映画はまあなんというか、子育て経験のある人、ワンオペ育児をしたことのある人ならヘドバンしながら見られる内容なんだけど。ワンオペ育児ほんとしんどいよね。なぜ親は二人いるのに一人でそれをこなさなきゃならないんだろうね。ね。そういった意味では取り扱い要注意の映画。

で、一番刺さったセリフはこれ。


「人生失敗した?夢を叶えたでしょ?」

「どんな?」

「単調な毎日が子どもたちへの贈り物なの。毎日起きて繰り返し同じことをする。あなたも結婚も家もありきたりなのが最高なの。それこそが大きな夢だよ。大人になって安定した環境でこどもを育てる」


もう泣くしかなくない?単調で退屈な日々が、子どもへのギフトなんだよ?自分のしていることすべてが肯定されちゃったよ。もっと褒めて。

話の流れとしては別に泣くところでもなんでもないけど、毎日の繰り返しが辛かった時に見て号泣した。「忙しすぎて考える時間がなくなっちゃうから、考える時間がいっぱいある若い時の方が賢い」っていうのもなんか泣けた。

このあと大きな出来事があって、一応の前向きな結末を迎えるんだけど。一応ね、一応。人生は続いていくのだ。


でも超絶美人のシャーリーズ・セロンもだるんだるんの腹をもつ、たった一人のお母さんだと思うとじぶんの腹を撫でてもいいかなと思った。

アマプラで見れるので、ぜひ字幕で。


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